田舎に古民家を購入し、DIYで家をリフォームするだけでなく、家具などもDIYで作ったりする様子を動画配信サービスなどで配信されていたりする動画を見たりすると自分でもやってみたなと思いますが、やり方は学べたとしても、実際自分で同じ事が出来るかと言えば未知数ですし、真似してやってみたとしても、月見窓などをDIYで作るには、やはり器用さなども大きく影響しますし、曲線が多い家具などを自作すると言った場合にもやはり器用さと言うのは重要になって来ます。
そこで今回はそう言った器用さがなくても月見窓やゴシック様式の家具などを作る事ができる自走式CNCルーター「Maslow4.1」をご紹介致します。
1.2m×2.4m
今回紹介する自走式CNCルーターの様にフレームの四隅に張られたワイヤーを巻き取ったりリリースしたりしながらCNCの位置を制御し木材を切り出して行く事が出来る自走式CNCルーターと言うのは他にも市販されているものがあり、今となってはそう珍しいものではありません。
そしてこの「Maslow4.1」ではワイヤーでCNCルーターを位置制御出来る様になっており作業エリアは1.2m×2.4mと広く、椅子の脚や座面を切り出したりと言った用途に使えますので、CADアプリさえ使う事ができれば自作の家具なども簡単にこの「Maslow4.1」でパーツを切り出して作る事ができますし、CADアプリが使えない方でも今はネットを探せばそう言った家具のCADデータをフリーで公開されていると言う方もおられますので、そう言ったデータを利用する事で様々なお気に入りの家具を作る事が出来ます。
板厚50mm
次にこの「Maslow4.1」では板厚50mmまでの木材を切り出す能力があり、これも他の自走CNCルーターが20〜30mm程度の板厚の木材しか切り出す事が出来ないのに対して50mm厚の木材まで切り出す事が出来ますので、テーブルの天板や脚など強度が必要で厚みのある木材を使うしかない様な家具に必要な材料も切り出す事が出来ます。
しかもこの「Maslow4.1」では装置に搭載したルーターを上下させる事が出来ますので、切り出す以外に溝を彫ったりと言った事も出来ますし、精細なデータを作る事ができれば欄間の様な複雑な模様を彫る事が要求される様な木工細工も何なくこの「Maslow4.1」なら製作する事ができますし、通常は2000mm/分と非常に高速な加工が可能ですし、100ipmで2500mm/分、11ipmでも300mm/分で加工する事が出来ます。
DeWalt DWP 611
ただこの「Maslow4.1」では搭載したルーターを動かす為の自走装置でCNCルーターは自前で用意しなくてはなりませんので、そこは注意が必要です。
しかもルーターを制御する為にこの「Maslow4.1」で使用できるルーターはDeWalt社の”DWP 611”(ヨーロッパでは DeWalt 26200) のみとなり、これ以外のルーターは取付出来ない様になっていますので、注意が必要です。
また「Maslow4.1」の制御はWiFi経由で行われるので、接続するのでは電源ケーブルだけで良いのですが、彫った後の切り屑などの後処理を考えると、公開されているホースアダプタを3Dプリンタで造型し掃除機に接続して作業させる事で、削り出した切り屑はすぐに掃除機が吸込み処理してくれ、後の掃除などがとても楽な様にもなっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/maslow4/maslow41-accessible-large-format-cnc-router
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