ナイキの「HyperAdapt」が昨年末に登場して以来、同様のコンセプトを持った紐靴が登場して来ています。ですが未だかつて実物を見た事がありません。まだ出て間もない商品であると言う事もありますが、ナイキの「HyperAdapt」が抽選販売であるのを見るとおそらく生産が難しい、大量生産には向いていないのではないでしょうか?
確かに「HyperAdapt」の分解画像を見ると、その複雑な構造が見てわかります。「HyperAdapt」は靴底に仕込んだコントローラーから出る2本の糸で靴紐を左右から一度に均等の長さで引っ張って靴紐を締める様になっていますので、おそらく機械でこの組み付けをするのは不可能で、リボンケーブルの配線から見ても手作業で1つ1つ配線を行っているものと思われます。
ですがこの「Digitsole Smartshoe」は紐を締めると言う靴紐のセオリーを捨て、新たな靴の固定方法を見いだしてギミックを簡単にする事で1足あたり$200以下と言う低価格を実現しています。
ではこの「Digitsole Smartshoe」はどの様な方法で靴から足が脱げない様に固定しているのかと言いますと、戦闘機の操縦席を覆うキャノピーの様な形状をしたシリコン製で弾力のある覆いをダンパーで引っ張る事でちょうど靴紐を締めて足にしっかりと固定するのと同じ様な状況、効果を作り出しているのです。
まさにこのギミックは目から鱗が落ちると言いますか、これなら靴を履く時に手を使って”タン”の部分を引き起こして足を靴に入れると言う必要はなく、足を入れる為の開口部も大きく開いている為に、簡単に立ったまま足を「Digitsole Smartshoe」の中に滑り込ませて入れる事ができますので、紐靴では絶対にできない荷物を持った状態で立ったまま靴を履くと言う履き方ができますし、このキャノピーの様なダンパーで伸縮するカバー!?は靴のカカトの外側につけられたコントロールボタンか、Bluetoothで接続されたスマートフォンから開閉操作ができます。
ただこれだけなら靴紐が自動で結べる機能しかないナイキの「HyperAdapt」とあまり変わりませんが、この「Digitsole Smartshoe」はBluetoothでスマートフォンと接続される事でアプリケーションで、歩数だとか移動距離、そしてどこを移動したのかと言うトラッキング情報の他、「Digitsole Smartshoe」には実は加速度センサーや圧力センサーが入っていて、歩行解析まで行ってくれてどう言うフォームで歩いているのか?正しいフォームで歩く事ができているのか?と言う評価までしてくれます。
ただここまでなら今までもこう言う歩行解析をする靴はたくさんありましたので何ら驚く要素もさほどないのですが、この「Digitsole Smartshoe」では靴底の圧力センサーで何と靴のソールの減たり具合まで見ているのです。確かにソールが減たって靴底のクッション性が失われて来ると足にかかる衝撃が強くなり足を痛める原因ともなりますので、ソールも減たって来たなと思えば交換する方が足にとっては健康的と言えるのですが、なかなかソールを変える事ってありませんよね。ですのでこの「Digitsole Smartshoe」はわざとセンサーでソールの減たり具合を検出してクッション性が失われてこれ以上クッション性が悪くなると足に悪影響が出ると判断するとソールを交換する様にスマートフォンにアラートを出してソールの交換を促します。
この様にこの「Digitsole Smartshoe」はただ自動で靴紐!?を締めてくれるだけではなく、歩き方の指導や足のケアまで指導してくれるのですから素晴らしい靴ですよね。なおこの「HyperAdapt」に興味を持たれた方は詳細については下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/141658446/digitsole-smartshoe-the-worlds-first-intelligent-s
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