以前、こ当BLOGでも紹介させて頂いた”Raspberry Shake“が大幅に機能バージョンアップして観測できる地震規模も大きくなりましたので、紹介させて頂きます。
では以前の”Raspberry Shake”ではどれくらいの規模の地震観測ができたのかと言いますと、半径約80km(50マイル)以内のマグニチュード2以上の地震、及び半径約483km(400マイル)の短周期(0.5〜15Hz)の震度4以上の地震を計測する事ができました(ジオフォンは固定周波数:4.5Hz、A/D分解能:24bit、サンプリングレート:50spsのものを使用)。ですが反対に言うとそれ以下の地震は観測する事ができませんので、身体には絶対に感じる事のできない微細な地殻の変動を感知して地震を予測すると言う地震予想には不向きな地震計で、しかも”RaspberryPi Shake”が設置されている場所に伝搬される地震波を計測する事しかできませんでしたが、「Raspberry Shake 4D」ではMEMS(Micro Electro Mechanical System)型加速度センサーを3個追加し更に観測精度を上げました。
ではMEMS型加速度センサーとはどう言う所で使われているのかと言いますと、身近な所で言えばカメラやビデオカメラの手振れ補正を実現させる為のセンサーとして使われていたり、任天堂のWiiやSwitchのコントローラーにも入っていますし、みなさんが使っているスマートフォンにも入っている身近なセンサーで、どの方向にどれくらいの力が加わったのかを計測するセンサーで、例えば自動車やジェットコース-ターに乗って急加速するとシートに押しつけられる様な感覚を覚えますが、そう言う目に見えない力を計測するセンサーです。
これを「Raspberry Shake 4D」ではXYZ方向、つまり東西、南北、上下の3方向に加わる力を計測できる様に配置する事で、どの方向に揺れているのか?南東方向に揺れているだとか、北東方向に揺れているだとか言う事がわかる様になり、震源地の方向がこの「Raspberry Shake 4D」ではわかる様になりました。ですから、もし近隣の県に在住の方とデータを共有できれば三角測量の方法である程度の震源地を探し出す事も可能になります。
そして上下方向のMEMS型加速度センサーはジオフォンでは検出できない程の小さな地震や地殻変動を可視化する事ができますので、もしかすると「Raspberry Shake 4D」で得たデータで地震の予知ができるかもしれません。
そしてここで気になるのが、設置場所にもよりますが人が歩く振動や、自動車の走行に伴う振動、その他近隣の建物が出す振動と言ったものも「Raspberry Shake 4D」が拾わないのか?と言う事ですが、当然拾います。拾いますので今度はそれを逆手にとって”低周波騒音(低周波騒音)障害”を見つける事ができるかもしれません。これは例えば耳では認識できない、聞こえない程の低周波の振動がもたらす障害で、例えば空調の室外機のモーターの”ブーン”と言う様な振動音や最近流行で設置される方が多いガスで発電して電気を得る”エネファーム”のエンジン音だとか、日常生活している分には耳には聞こえないので気にならないが、その振動が身体に伝わって身体の不調(頭痛や肩凝り、脱力感や不眠、イライラ….etc)を訴えると言った障害の事で、自らの身体に原因があるわけではなく環境に原因があって病院で診察を受けても原因がわからず、延々と突き詰めて行けば実は空調の室外機の振動が原因で眠れていなかったと言うのを、もし体調が優れない方が回りにおられれば、この「Raspberry Shake 4D」が表示する波形を見る事で見つける事ができるかもしれないのです。
またこの「Raspberry Shake 4D」は世界中に散らばっている「Raspberry Shake 4D」観測者の間で観測データは共有する事ができますので、もし世界の地震にも興味のある方は、海外の地震もリアルタイムで見る事ができますので、そう言う情報を含めて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1158786437/raspberry-shake-4d-detect-earthquakes-and-invisibl
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