みなさんはメッキ加工に興味を持った事ってありませんか?
例えばシルバーで作ったリングを後から金メッキしたみたいだとか、樹脂パテで作った銅像を後から銅メッキしたり、3Dプリンターで作ったフィギュアをクロムメッキして格好良く見せたいと言った様な事であったり、長年使い続けてメッキが剥がれてしまったドアノブを再メッキして綺麗にしたいと言う様な時です。
ただメッキ作業はそれ程難しい事でなく、既に完成したものであれば筆で塗る様にメッキする事ができるメッキペンや、本当にDIYでするならメッキに使う金属とサンポール、電池等があれば簡単にペットボトルを加工してメッキ加工はする事ができますし、電気を通さない様なプラスチックにメッキをする場合は市販の導電スプレーを塗ればプラモデルや3Dプリンターで造形した造形物も簡単にメッキ加工する事ができます。
ですがやはりそこはDIYです。メッキむらができたり、時間がかかるからと放置しておいたら想像通りにメッキできなかったりと、なかなか製品レベルのクオリティーのメッキを施そうとするのにはちょっと無理があり、やはりそこは専用の装置には適いません。
そこで今回は、市販の製品に負けないクオリティーでメッキ加工を施す事ができるメッキ加工マシン「Orbit 1」をご紹介致します。
この「Orbit 1」は実は既に市販化されており、今回紹介する「Orbit 1」はその後継機種で前バージョンでは2時間かかっていたメッキ加工の時間が短縮され、同じ素材で同じメッキ厚で仕上げるのであれば25%早くなり、約90分でメッキ加工を施す事ができる様にパワーアップしています。
そしてメッキ加工できる造形物のサイズも大きく、直径140mm×高さ200mmの円柱サイズに入れば一度にメッキ加工する事ができますので、胸像からドアノブのメッキまで何でもこなす事ができます。
そして実際のメッキ作業はと言いますと、メッキ液(この「Orbit 1」では亜鉛、スズ、銅、銀、金の5種類のメッキ加工を行う事ができます)を「Orbit 1」の中に入れたらメッキする造形物をセットし、後はスマートフォンにインストールした”STUDIO 4.0”と言う専用のアプリケーションを起動してメッキの厚み(時間)をセットしてスタートボタンを押すだけです。
スタートボタンを押せば後は全自動で、メッキ液を攪拌しながら造形物を回転させ、より均一にムラができない様にメッキを全自動で施します。
最初は試行錯誤でメッキの厚み(色)を見ながら何度か試して思った通りのメッキ厚を見つけなければいけませんが、一度思い通りのメッキ加工をする事ができれば、その値をメモリーしておけば次回からはそのメモリーされた設定を読み出してスタートボタンを押すだけなので、本当に簡単なのです。
また「Orbit 1」は完全密閉状態でメッキ加工を行いますので、危険性がないのもメリットです。
ただメッキ加工は全自動ですが、その前処理は手作業です。まず表面を磨き、電気を通さない金属以外の物質にはECサイトでも簡単に購入する事ができる導電性スプレーを吹き付けてメッキできる様に加工する必要がありますが、それだけです。
ですからメッキムラができない様に導電性スプレーは均一に吹き付ける必要があるのですが、逆にマスキングをして吹き付ける部分と吹き付けない部分をつくれば、部分メッキする事もできます。
その性質を利用して一度メッキ加工した後に、導電性スプレーを吹き付けなかった部分にも導電性スプレーを吹き付けて再度メッキ加工すればグラデーションをつけたり、ツートン加工する事ができたりと言った事もできますので色々試すのも楽しいですよ。
なお、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1065190237/the-desktop-electroplator-orbit-1
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