3年ほど前はこうかで手を出せなかった3Dプリンターも、改良と量産化が進み今では誰もが手が買える値段にまで下がって来ましたが、その材料の樹脂の価格は3Dプリンター本体ほどは下がってはいません。
ですから、自分で3D CADソフトを使い新しく設計したデータを使って造形する時等は、何回もチェックにチェックを重ね造形データに不備がないか何重にもチェックしてから造形するのですが、それでもやはり3Dプリンターの特性や性能によりうまく造形できない事もよくあります。
ですから特に普及の進んでいるフィラメントと呼ばれる樹脂の棒を溶かしながら造形するFDM方式の3Dプリンターの場合はドラフト造形する為の安価なリサイクルフィラメントの様なものもあり、試作から本番までのランイングコストは昔と比べるとかなりコストダウンされています。
ところがSLA方式と言ってレジンと言う液体樹脂を紫外線で固めて造形する3Dプリンターにはその様な試作用のレジンはなく、更にSLA方式の3Dプリンターは水槽の中にタップリとレジンを流し入れて造形する為に無駄にするレジンが大量に出てしまうのです。
と言いますのもレジンは紫外線が当たると硬化する為に、どうしても3Dプリンターの光源から漏れた紫外線や、蛍光灯から発せられる紫外線、窓から差し込む外光に含まれる紫外線などが水槽に注ぎ込んだレジンを完全にではないにしても硬化させてしまい、それを再利用する事はできないからです。
その為に失敗すれば更に倍の量のレジンが必要となり造形コストを押し上げます。
そこで今回はその造形コストと言う問題を素晴らしい方法で解決したSLA LCD方式3Dプリンター「Paladin 3D Air」をご紹介致します。
さてまずは造形コストを削減したある方法を紹介する前に、この「Paladin 3D Air」のスペックを見ておきます。
「Paladin 3D Air」の最大造形サイズは130×73×150mmで、XY解像度は50μm、Z軸解像度は10μm、そしてプリントスピードは60mm/hとSLA LCD方式の3Dプリンターとしては高精細な部類に入るSLA LCD方式3Dプリンターです。
そしてこの「Paladin 3D Air」は造形に使うレジンをポンプを使い、レジンを入れた容器から自動補給する様になっているのですが、本来LCD SLA方式の3Dプリンターの場合、造形サイズが130×73×150mmもあるのであれば造形サイズよりも少し大きめの150×85×100mm程度の水槽に80mm程度にまでレジンを満たすのですが、そうすると1000ml近くのレジンを必要とします。
それを毎回造形する度に補給するとしたら、そのコストは想像できますよね。ですからこの「Paladin 3D Air」では自動補給機能を生かして深さ数mm程度しかレジンを補給せず減ったら補給する為に無駄なレジンを最小限に済ませる事ができるのです。
更にこの「Paladin 3D Air」には、接着剤の様なアクリル系の様な独特の刺激臭を取り除く為のモーター出力2Wの強力脱臭装置も内蔵しており、締め切った狭い部屋で造形しても大丈夫です。
またレジンは一般的に市販されているレジンも使用できるのですが、この「Paladin 3D Air」用にキャリブレーションされた専用の
スタンダードレジン:ABSやPLA樹脂で作った様な硬く滑らかな表面の造形物を作る事ができます。
フレキシブルレジン:シリコンの様な柔らかい造形物を作る事ができます。
キャスタブルレジン:ジュエリーの様な高精細な加工を要求をされるものを造形するのに最適なレジンです。
タッチレジン:ゴムの様な特性を持ったレジンです。
と言う様なレジンも用意されていますので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1700038408/paladin-the-most-affordable-all-metal-sla-3d-print
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