電子工作で使うハンダコテには3種類の種類があります。
中学校の技術の授業で使う様なハンダコテは電気でコテ先を温めますが、この他にワイヤレスタイプ、ハンディータイプのハンダコテもありこれにはガス式と電池(バッテリー)式があります。
ガス式はガスバーナーの先にコテ先があり、ガスの燃焼に伴う熱でコテ先を温め、電池式はコンセントを使う電子式と同じ様にコテ先に仕込まれたヒーター線を電気を流す事で加熱します。
この時によくハンダコテには○○Wと書いたものを一般の方は使われますが、これは中に仕込まれたヒーター線の消費電力で、この数値が大きいとコテ先の温度も高くなり、数値が低いと温度が低くなるのですが、この時に重要なのが”熱復帰率”と言って、使用した時にどれくらい短時間で設定温度にまで加熱できるかがハンダコテの性能としては実は重要な部分であります。
その熱復帰率が半端なく良いワイヤレスハンダコテ「Solderdoodle Plus」をご紹介致します。
さてこの「Solderdoodle Plus」は既に市販化されている”Solderdoodle”の改良版で、一番の改良点は前述した”熱復帰率”です。
例えば何か加熱すると相手は熱を奪って溶けると言った状態変化を起こしますのでハンダコテの方は温度が下がります。
そこですぐに温度が上がらなければせっかく溶かした材料は再び固まってしまい、ハンダ付けで言えば”ハンダ”を溶かした瞬間に固まっていくら再加熱してもすぐに固まるのでなかなか部品の半田付けができないと言う事になります。
そしてそこが渋滞の電池式のハンダコテの欠点で、電池なのでコンセントのない場所で使えると言うメリットはあるものの、部品をハンダするのに1つハンダしてはコテ先の温度が戻るのを暫く待ってハンダしなければならないと言う欠点があり、どこででも使えると言うメリットがある反面、時間は非常にかかると言うデメリットも持ち合わせていたのですが、この「Solderdoodle Plus」は熱復帰率を温度調整式のハンダコテ同等にまで電源回路やヒーターの内蔵場所等を工夫する事で、500°の温度を最大約1時間、キープできる様に設計されています。
また部品の半田付け温度である標準温度の350°程度でしたら丸半日は持ちますし、樹脂を切断したり加工したりするもっと低い温度なら丸1日使い続ける事ができますし、しかも充電式でありながら微妙な温度調整できるのも魅力です。
その為に電子部品を半田作業する為の先が針の様に尖ったコテ先の他に、ナイフの様に切ったり、彫刻刀の様に削ったりする刃が合計7種類付属しています。
そしてワイヤレスでしかも電池式ではコテ先がすぐに冷えてなかなか温度が上がらないので、樹脂の加工に使うと言った様な事は今までなら考えられない事もこの「Solderdoodle Plus」は意図も簡単にたやすくやってのけます。
更に木やフェルトを熱して焦がして彫刻すると言った事もこの「Solderdoodle Plus」ではできますので、電子工作をされない方でも幅広い用途に使える様になっていますので、もし興味を持たれた方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/249225636/solderdoodle-plus-cordless-usb-rechargeable-hot-mu-0
この記事へのコメントはありません。