みなさんはノートPCを充電するアダプタってどうしてこんなに大きいのだろう?なんて事を思った事はありませんか?
昔からこのサイズなので気にも留めた事がないと言う方が多いかもしれませんが、ノートPCを自宅や社外から持ち出してよく持ち歩くと言う方にとって電源アダプタは不可欠なものですし、そのサイズが小さくなればいいなぁ〜、スマートフォンと一緒に充電できれば荷物が減るのになぁ〜と思っておられると言う方も中にはおられるでしょう。
そこで今回は最近注目のGaN(窒化ガリウム)半導体を使ったUSB-C PD(Power Deliver)対応65W電源アダプタ「SlimQ」をご紹介致します。
窒化ガリウムの利点
窒化ガリウムと言う半導体の利点はON抵抗と言って電気を流した時の抵抗が少ない事です。
一般的にこのON抵抗が高いと、電力が無駄に消費されるだけでなく、その消費された電力は熱に変わるのですが、その熱は半導体を劣化させます。
その為にパワートランジスタと呼ばれる様な大きな電力を流す事のできる半導体にはヒートシンクと言って熱を空気中に放出する為の金属製のフィンをつけたり、ファンによって強制的に風を送って冷却したります。
ですからノートPCのバッテリーが減っている状態でノートPCを使いながら充電すると、充電の為の電力とノートPCを動かす為の両方の電力がノートPCには必要なので電源アダプタは限界ギリギリの電気をノートPCに送る為に非常に熱く発熱し、電源アダプタを触って熱く発熱している事を肌で感じられた事がある方もおられると思います。
ですからその半導体から出る熱を外に逃がす為にノートPCの電源アダプタはとても大きく作られており、あれ以上ダウンサイズする事ができなのです。
一方窒化ガリウム半導体は前述している様にその発熱が非常に少ない為にGaN半導体を使った電源アダプタは非常に小さく設計する事ができ、この「SlimQ」はMacBook Pro用の61W USB-C 電源アダプタの半分以下の大きさで重さも半分以下なのに同等の出力を得る事ができるのです。
USB-C PD + USB-A
そしてこの「SlimQ」には65W出力タイプと45Wタイプの2種類がラインナップされています。
そのうち65W出力タイプのものはQuickCharge2.0/3.0規格に対応したUSB-A端子も備え、最大で18W(5V/2.4A)でスマートフォンやタブレット等を充電できるのですが、ノートPCをUSB-C PD出力で充電した際は65W出力を分け合う形になりますので、USB-C PDの方は最大で45W、USB-Aで何も充電していないのであれば最大65Wでデバイスを充電する事ができます。
$6から追加購入できるノートPC用充電ケーブル
そしてこの「SlimQ」には1本$6から追加可能な各社ノートPC対応の変換充電ケーブルが用意されているのも見逃せません。
この変換ケーブルはUSB-C PDに対応した電源を利用した変換ケーブルなので、充電電圧が20Vと高圧なノートPCでも充電する事ができますし、先っぽの端子だけを交換するケーブルと比べて専用ケーブルとなっている為に先端のコネクタ部分を無くしてしまうと言う様な心配もありません。
もちろん古いMacも充電できる様にMagSafeケーブルが用意されているあたりイイネ!!って感じですが、もし興味を持たれた方は各種ケーブルのスペック等を含めて下記URLにて詳細はご覧ください。
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