AirPods Proで一躍有名になった機能としてANC(アクティブノイズキャンセル)と言う技術があります。
これは外部の騒音を低減して、雑踏の中なのに自室にいる様な環境を作り出す技術で、マイクで拾った周囲のノイズに対して180°正反対の逆相の音を人工的に作りスピーカーから流す事で周囲の騒音をかき消すと言う技術です。
特に高価なワイヤレスイヤホンにはこのANC技術が取り入れられており、小さなボリュームでサウンドを再生してもハッキリとクリアにサウンドを聞き取る事ができますので、電車やバスの中で音が聞こえないからとボリュームを上げて、周囲の方にシャカシャカと言うイヤホンから漏れ出る音で嫌な思いをさせる事がありません。
そこで今回はそのANCを搭載したオーバーヘッド型のワイヤレスヘッドボン「Mu6」をご紹介致します。
最大ANCレベル-42dBってどれくらい?
さてこの「Mu6」のANCレベルは最大で-42dB、平均しても-29dBと高レベルです。
このANCベレルがどれくらいすごいのかと言いますと、一般的な掃除機の動作音の騒音レベルが約70dB(デジベル)と言われています。これを42dB下げると30dB前後と言う事になり、これをみなさんの周囲の状況に合わせると、人も車も通らない住宅街の中にたった1人たたずんでいると言ったレベルで、しんと静まりかえった寝室で囁き声で話せるレベルです。
一方平均的な-29dBでは40dB前後になるわけですが、分かり易いのは紙の擦れる音しかしない図書館の中と同じ様な静けさだと言う事で、街中のたくさんの車や人が行き交う交差点にいるにも関わらずそこが図書館にいるのと変わらない騒音レベルだと言うのですから、ANCをONにするとどれだけ静かになるのかがよく分かります。
ですからANCをONにして楽曲を聴けばオーバーヘッド型のヘッドホンでイヤーパッドで耳が覆われているので音が漏れる事は元々ありませんが、周囲の方には全く何を聴いているのか分かりませんし、少々ボリュームを上げても平気です。
ヘッドホンを外さなくても会話ok
そしてこの「Mu6」が持っている機能として便利なのが、ヘッドホンを外さなくても会話できると言う機能です。
イヤホンでもそうですが、誰かと話す場合はサウンドの再生を止めそしてイヤホンやヘッドホンを外さないとAirPodsの様なインナーイヤー型のイヤホンでない限り完全に耳の穴をヘッドホンやイヤホンで塞いでいますので、相手の声が小さくなり、雑踏の中では更に周囲のノイズにかき消されて相手が何を言っているのかさえ分かりません。
ですがこの「Mu6」は、ヘッドホンを掌で覆う(ロングタッチする)事で従来はANCの為に周囲の雑音を拾うマイクが相手の声だけを拾いスピーカーから再生してくれますので、相手との距離が近ければ「Mu6」を身に着けたままでもそのまま会話ができるのです(もちろん一時的に曲の再生は一時停止されます)。
しかもAirPodsの様に耳に装着すると自動的にペアリングされたオーディオプレイヤーやスマートフォンで楽曲の自動再生が始まり、外すとストップすると言う機能も備えています。
大口径の40mmポリマーダイアフラム・ドライバー内蔵
そしてサウンドの再生面でも「Mu6」ではapt-x, apt-x LLのコーディックに対応し、40mmと言う大口径の最先端のポリマーダイアフラムを用いたドライバーと合わせて、ハイレゾ音源も歪みのない低音と高音までバランスの取れたサウンド再生を実現し、最大20時間の連続再生が可能です。
また通気性が高く熱放散の高いナイロン生地をプロテインレザーで覆ったイヤーパットを採用していますので、ヘッドホンでありがちな、夏場の嫌な蒸れも感じさせない様に工夫されています。
そしてこの他にもスイッチ(ANCのON/OFFはスイッチ)ではなく左右のスピーカーのシェルがタッチセンサーになっておりボリュームの調整やトラック送り・戻し、そして曲の再生停止はタッチで行える様になっており操作性も良く考えられていますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
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