FDM方式(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層方式)の3Dプリンターで造形時に失敗するのは、3Dプリンターの調整が間違っていると言った場合の他にフィラメントが原因になっている事もあります。
フィラメントとは、FDM方式で使用する原材料となる樹脂ロープの事なのですが、このフィラメントと言うのは空気中の水分を吸収すると言う性質を持っており、空気中の水分を吸収する事でフィラメントの品質が劣化します。
更にフィラメントは、ヘッドに送られてそこで加熱され溶かされて射出されるのですが、ヘッドの温度、フィラメントの供給スピード、フィラメントの温度によってフィラメントの溶け具合が変わって来ますので、極端に言えば夏と冬で同じ設定で3Dプリントしているとフィラメントの射出量に環境が影響しますので、造形ムラが出来たり、最悪は失敗したりする事もあります。
そこで今回は、フィラメントの状態を一定にする事で造形ムラや失敗を事前に防ぐフィラメントヒーター「Sunlu FilaDryer S4」をご紹介致します。
湿度までコントロール
今回紹介するフィラメントヒーター「Sunlu FilaDryer S4」は、温度だけではなく湿度も一緒にコントロール出来ると言う所が、同ジャンルの製品と大きく違う所です。
この「Sunlu FilaDryer S4」と同じ様にフィラメントを温めって一定温度に保つと言うヒーターは既にたくさんありますが、温度を上げただけでは湿度も一緒に下がるのは下がりますが、厳密にフィラメントの湿度を何%にすると言うコントロールは出来ませんが、この「Sunlu FilaDryer S4」は温度と湿度の両方がコントールできフィラメントの状態を完璧に同じ条件で管理する事が出来ますので、造形ムラを起こしたり、造形を失敗したりする様な事もありません。
更にこの「Sunlu FilaDryer S4」にはPLA、ABS、PETG、TPU、PA、PC などの一般的に使用されるフィラメントの温湿度が予め設定されており、フィラメントの性質をよく知らないと言った方でも簡単にフィラメントの種類を選ぶだけで適切に管理する事が出来ます。
フィラメントの温度最大70℃まで加熱
次にこの「Sunlu FilaDryer S4」には、造形中はフィラメントの温度を最大で70℃まで加熱し保温すると言った機能も備えており、加熱する事でヒーターヘッドの負担が減るだけでなくフィラメントの射出量も増やす事ができますし、何よりフィラメントの温度を一定に保つ事で造形ムラや造形の失敗を防ぐ事が可能です。
そしてまた、この「Sunlu FilaDryer S4」には最大で4本のフィラメントリールをセットする事ができますので、多色造形する際にも便利ですし、複数の3Dプリンターを使った同時造形にも便利です。
高価な靴乾燥機としても
更にこの「Sunlu FilaDryer S4」はフィラメントの状態を一定に保つ事ができるだけではなく、温度コントロールと湿度コントロールを同時に行う事ができるため、フィラメントをコントロールする以外に濡れた靴の乾燥であるとか、他にも濡れたものを素早く乾燥させると言った用途にも使用する事ができますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/sunluofficial/sunlu-filadryer-s4
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