レーザー彫刻機と言うのは文字通りレーザーモジュールを使い、レーザーを照射する事で対象となる素材を溶かしたり焦がしたりしながらイラストや文字と言ったものを彫刻して行く装置です。
最近では高出力のレーザーモジュールが安価に手に入る事から、昔と同じ価格ながら紙、フェルト、革、コルク、樹脂(プラスチック)と言った様な柔らかい素材に加え、アクリルやガラス、金属と言った硬くて透明な素材(レーザーの出力が弱いと透明なアクリルの様な素材は透過するだけで彫刻はできません)まで彫刻できる様になっています。
そして最近では3Dプリンターのヘッド部分をレーザーモジュールに置き換えたレーザー彫刻機から、価格はまだまだ高いのですが、駆動式レンズや可動式ベースによりレーザーの照射方向を変える事ができるレーザー彫刻機も出て来ており、後者のレーザー彫刻機は電気スタンドに似た形状で収納も小スペースで良い上に、バッグに入れて持ちあること思えば持ち歩けると言うポータビリティー性も持っており非常に便利なレーザー彫刻機です。
またヘッドの角度を変えて設置すれば壁の様な場所にでもレーザー彫刻が施せたりもでき、今回紹介するレーザー彫刻機「LaserPecker 2」は更に便利なレーザー彫刻機です。
彫刻場所の確認が可能
まず最初にこのレーザー彫刻機の便利な点として、事前に完成イメージが確認できるプレビュー機能的な機能を持っている点です。
PCやスマートフォン、タブレットで作ったデザインをプレビューすると弱いレーザーを素材に照射してどう言った感じで彫刻を行うのか事前にチェックする事ができますので、失敗する事がまずありません。
これが安価なXYステージを使ったレーザー彫刻機ですと、このあたりかな?と思って素材を置いてレーザー彫刻を始めると維持がズレてるじゃん、って事になる事がよくあるのですが、この「LaserPecker 2」ではそう言った事が起こらない様事前に完成イメージを見る事ができます。
ボトルの様な円筒形のものも彫刻可能
そして2つ目の特徴としてローラー台(Electric Supporting Track)が付属しているパッケージを選ぶとボトルや缶、円筒形の木の棒と言ったものに彫刻を施す事も出来ます。
従来のこの「LaserPecker 2」と同じ様にレーザーの照射方向を変える事ができるレーザー彫刻機はボトルや凹凸のある様な素材にも彫刻する事はできましたが、彫刻できるのはレーザーモジュールの光源に向いている側だけでした。
更にボトルの直径に近いサイズのイラストを彫刻すると側面に近い部分はアプリ側で円筒形のものに彫刻する際の補正機能等がなければ歪んで彫刻されてしまいます。
ですがこの「LaserPecker 2」のローラー台は円筒形の素材をローラーで回しながら彫刻する事で、歪みのないレーザー彫刻を施す事ができる他、円筒形の素材全周に彫刻を施す事ができますので、かなり魅力的です。
またローラー台とサポートローラーを利用する事で、長方形のプレートの様な素材にもレーザー彫刻を施す事ができたりもしますので、使い方はユーザー次第で無限です。
ローラー台を裏返せば自走
そして「LaserPecker 2」で1度にレーザー彫刻できるのは100mm×100mmとそう大きくないエリアなのですが、円筒形を回しながら彫刻を行うローラー台(Electric Supporting Track)をひっくり返してレーザーモジュールをセットすれば、何とローラー台のローラーが回って「LaserPecker 2」が自走するのです。
そして彫刻可能エリアを100mm×100mmから100mm×6000mmと何と60倍にも拡大できるのです。
ただ長尺で6m×10cmと言うと看板くらいしかイメージできませんが、どう言ったものが作れるのか想像するだけで楽しいですよね。
ワイヤレスでどこにでもレーザー彫刻
そしてこの「LaserPecker 2」の特徴として最後に、バッテリーパックがオプションで用意されており、バッテリーを取り付ける事でワイヤレスでレーザー彫刻する事が可能になっていますので、どこにでも持って行って様々なものにレーザー彫刻を施す事ができます。
またレーザー彫刻時にはレーザー光から目を守るピラミッドの様な、ホーンの傘の様な形状をしたシールドを装着するのですが、このシールドをつけて彫刻を施す対象物に「LaserPecker 2」を押しつける事で、レーザー光源をブレさせずにフォーカス距離を保ったまま通常ではレーザー彫刻できない様な場所(家の壁や自転車のフレーム)と言った側面になる様な場所にも彫刻を施せます。
また強力な5Wレーザーを搭載していますのでガラスや金属や石と言った身の回りにある殆どのものにレーザー彫刻を施すことができるだけでなく、イラストレーターやCADアプリでデータを作れない方はjpeg画像の様な画像を読み込ませても自動でデータ変換して彫刻してくれますので、大好きなキャラクターのイラストを自分の持ち物に彫刻すると言った事も可能で可能性は無限大ですので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
初めまして!
中身の入ったシャンパン、ワインボトルに彫刻も可能でしょうか??
はじめまして。レーザー彫刻機は中身が入っていてもいなくてもレーザー彫刻は可能です。
ただレーザーを当てた熱で溶かして彫っていますので、彫刻時間が長いとボトルの温度が上がり中のドリンクの味が変わってしまうかもしれませんので、そこだけは気を付けないといけないかもしれません。
なお現在、国内のクラファンcamp-fireでも出資者を募集してます。
https://camp-fire.jp/projects/374867/activities/252979