3Dプリンターは非常に安価になり、DIYキットであれば小学生が1回のお正月で貯める事ができるお年玉でも買える様な価格で手に入れる事ができます。
ですが3Dプリンターを手に入れたとしても造形に使うデータはネットから拾って来るか自作しなければ、ただの置物と化しますし、3D CADソフトもフリーで使えるものがたくさんあると言っても、CADで何かを設計した事もない人がCADソフトを使って3Dデータを作るなんて、ネットに作り方が丁寧に解説されているマグカップの様なものくらいで、鬼滅の刃のお気に入りのキャラクターのフィギュアを自作しようと思っても絶対に無理です。
そこでそう言ったアプリの複雑な操作を習得しなくてもフィギュアの様な複雑な造形モデルを簡単に作る事ができるのが3Dスキャナで、今回は持って動かす様な事ができない様なものも3Dスキャン可能なハンディ3Dスキャナ「Revopoint POP」をご紹介致します。
ターンテーブルがなくてもスキャン可能
一般的な家庭で使える様な3Dスキャナの場合、3Dスキャナの前にターンテーブルを置き、そのターンテーブルの上に3Dデータ化したいオブジェクトを置きターンテーブルを回転させて3Dデータ化するのが一般的です。
一方この「Revopoint POP」は、高さ1.8m弱の銅像の様なものまで3Dデータ化する事ができますし、もちろん自分自身を3Dデータ化してテーブルの上に乗る様な小さな自分の胸像や銅像を作ったりする事も不可能ではありませんしターンテーブルがなくても、対象物の回りをクルッと回りながら撮影するだけで3Dデータ化する事ができますので、かなり便利なのは言うまでもありません。
0.3mmの分解能
そしてこの「Revopoint POP」の分解能は最大0.3mmと高精細です。ただこれはターンテーブルを使い、「Revopoint POP」を固定し対象物をターンテーブルの上に置いて回転させながら3Dスキャンを行った場合です。
ですが電動の一定速度で回転するターンテーブルがあればフィギュアの0.3mm幅の髪の毛までしっかりと3Dデータ化できると言う事ですから、この「Revopoint POP」を使えば元のフィギュアと全く遜色のない同じものを3D造形する事ができると言う事になりますし、SLAプリンタがあれば細い髪の毛のディテールまで再現できるのですから、お気に入りの飾り物はしっかりと保護して収納しておき、レプリカを飾っておくと言う様な事も出来ると言う訳です。
なお「Revopoint POP」にはターンテーブルが付属したバリエーションも用意されており、0.3mmの分解能で精細スキャンを行うにはマーカーのつけられた専用のターンテーブルが必須になります。
カラースキャンも可能
また「Revopoint POP」にはステレオIRセンサーの他にRGBセンサーも搭載しています。
このRGBセンサーはスキャン対象物の色を検出するセンサーになり、3Dスキャンしたものに対して色をつける事ができる言う訳です。
最近ではインクジェットと同じ方式のカラーレジンを使った3Dプリンターが登場してまだまだ高価ですが家庭でもフルカラー3Dプリントができますし、もちろんネットでフルカラー3Dプリントに出すと言う手もありますので、簡単にフルカラーな3D造形物を作る事ができますので、大事なペットの3Dモデルを作って飾るだとか、そう言った事もこの「Revopoint POP」が1台あればとても簡単に行う事ができるのです。
またカラースキャンしたデータは3Dプリントする他、VRゴーグルやVRディスプレイを使って立体絵画を見ると行った事にも使えたりもします。
なお3Dスキャン中のデータはPCの他、Androidスマートフォンであればリアルタイムにスキャンデータを確認しながら3Dスキャンを行う事ができる様になっていますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
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