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あまりお金をかけずに4Tbypeのパーソナルクラウドサーバーをたった5分で構築可能なマザボ「ZimaBoard」

最近は本当にHDDの価格が安くなり4Tbyteでも平気で1万円を割っており、こう言う安価な大容量をHDDを使ってNAS(Network Access Swever)を作ってみたいと思われた方もおられる方も多いかと思いますが、何故かHDDは安価になってもNASサーバーって完成品は非常に高価ですし、HDDなしのNASサーバーキットでも2万円前後は当たり前にしています。
そうなると4TbyteのHDDを2台搭載してRAIDサーバーにするとそれだけで4万円近くし、市販の完成品と比べると安価ではありますが、一般の方であればちょっと躊躇する金額にすぐになってしまいます。

そこで今回は安価にネットワークサーバーを構築可能なRaspberryPiの様なオンボードマザーボード「ZimaBoard」をご紹介致します。


Celeron N3350/N3450


まずこの「ZimaBoard」には216と832と言う2つのバリーエションが用意されています。両者のインタフェース等の基本スペックは同じで、基盤サイズは120×75.5とRaspberryPiを連想させる大きさに仕上げてあります。

そして216の832の違いはまず最初にCPUが前者はCeleron N3350、後者の832がN3450を採用している点で、N3350と言えば昨年の8月にドンキが19800円で発売したWindowsノートPCに使われているCPUと同じと言えば、あれかぁ〜と想像できる方もおられるでしょう。
つまりこの「ZimaBoard」にはWindowsを乗せようと思えば乗らない事はないマザボになっており、他に違うのはRAMが216はLPDDR4 2GBなのに対して832が8GB、そしてeMMCストレージが216が16GBなのに対して832が32GBとなっている点で価格差は$80です。

そしてインタフェースはギガビットのLANが2ポート、USB3.0が2ポート、MiniDisplay1.2が1ポート(4k@60Hz出力が可能)、6Gb/sのSATAが2ポート、PCIe 2.0が4ポートとなっています。


たった5分でクラウドサーバー構築


そしてこの「ZimaBoard」の1番の特徴はLANケーブルを差し、キーボードやマウスディスプレイを繋げて電源を入れたら初心者でもたった5分でiCloudの様なクラウドサーバー、ファイルサーバー(NASサーバー)を立ち上げる事ができる点です。

つまりこの「ZimaBoard」さえあればサーバー容量がそう大きくなくて良い(216であれば10GByte)でよければ、買ってすぐにクラウドサーバーが立ち上げる事ができるのです。そしてSATAにHDDを増設すれば最大12TBypeと言うファイルサーバーを構築できます。

そしてこの「ZimaBoard」はプラグイン形式で様々なサービスが用意されており、メディアサーバー機能をインストールすれば、録りためた映像を「ZimaBoard」を介して家中のどこからでも見る事ができる他、VPNサーバーをインストールすれば世界中どこからでも自宅のクラウドサーバーや、自宅経由で安全にインターネットアクセスする事ができますし、もちろん「ZimaBoard」に録りためた動画などもどこらでも見る事ができます。

またこの他にもgitサーバーwebサーバー(Apache / lighttpd / NGINX), なども立ち上げる事ができますので、仕事でwebデザインをされておられる様な方はまず「ZimaBoard」上で表示や動作を確認する事ができますし、プリントサーバー、チャットサーバー、マインクラフトサーバーなどもプラグインでインストール可能です。

なお対応OSにはOpenWrt、pfSenseなどのルーター系OS、LibreElecなどのLinux系OS、Android等もインストール可能ですので本来の目的とは違う使い方もできる様になっています。


5つのPCIe2.0 拡張ボード


そしてこの「ZimaBoard」で魅力的なのはPCIe2.0ポートが4つも搭載されている他、拡張ボードが5つも用意されている点です。
こう言うシングルマザーボードの場合、拡張ボードの様なものサードパーティーから出て来るのを待たなくてはいけないのですが、

・PCIe to 4 Channel USB Adapter
・PCIe to NVMe SSD Adapter
・PCIe to 2.5 Gbe Ethernet
・PCIe to WiFi 6
・PCIe to 5 Channels SATA

と言う5種類のPCIeボードをラインアップしており、USBボードであればUSB接続のHDDを増設するだとかUSB接続のプリンタを接続する、webカメラを接続して監視カメラの様な機能を追加すると言う様な事もできます。
またWiFi6対応の拡張ボードも用意されており、WiFiルーターとしてこの「ZimaBoard」を稼働させる事もできますし、NVMe SSDを増設してHDD容量を上げたいと言う事も可能ですし、5チャンネルのSATAボードも用意されていますので、自宅で余っている各種容量のHDDを廃物利用で全部繋げてみると言う事も出来ると言った具合です。

またこの他にも出来る事はたくさんあるのですが、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/icewhaletech/zimaboard-single-board-server-for-creators

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