BBQ用の網やプレート言えば鉄やステンレス製のものが一般的です。
ただ鉄製の網やプレートはメッキされていたりするものの、火にかけると酸化が進むので使った後は手入れをしっかりとしなければすぐに錆びてしまいますし、洗った後は油を塗っておく等のメンテナンスが必要となります。
一方ステンレス製は錆びると言う事はないので扱いは鉄製の網やプレートと比較しても扱い易いのですが、鉄製メッキのものに対して非常に重く、オートキャンプの様に荷物を車で運べるキャンプであれば網やプレートが多少重くても関係ないのですが、必要な機材・食料をバックパックに詰めて行く様な形式のキャンプの場合、ほんの少しの増加でも結構負担に感じる事もあります。
そこで今回はチタン合金製のセパレート型グリル網「SEPTEM」をご紹介致します。
チタン合金製プレートの利点
チタン合金に対する多くの方のイメージは飛行機のエンジン部品などに使われていたりする事から固くて軽くて高価な金属と言うイメージが先行しているかと思いますが、純チタンの熱伝導率は17W/mKで、これは鉄83.5W/mKの約1/4、銅403W/mKの約1/23と非常に熱が伝わり辛い素材です。
つまりこれが意味するのはチタンは金属でありながら触っても冷たくないと言う事になり、具体的には物体温度0℃の金属と木材を触った時に金属は冷たいと感じますが、木材は冷たいと感じないのと同じ様に熱伝導率の低い木材と同じ感じです。
また比熱(物質の温度を1度上げるのに必要な熱量)から見るとチタンと鉄やステンレスはあまり変わりませんが、チタンは比重が小さく同じ大きさ(体積)の鉄やステンレスのプレートと比較すると同じ温度に加熱するのに必要な熱量はチタンは約6割程度で済むので、結果的には温まりやすく、なおかつなおかつ冷め辛いので、鍋やフライパンの材料として使うにはベストな金属なのですが、固いので加工が大変なのとプレスは出来ず削り出しなので結果的に高価になると言う背景があります。
よってこの網とグリル板がセパレートになった「SEPTEM」は火にかけるとすぐに調理を始められ、生の食材を乗せても熱回復が早い事から食材を短時間で調理する事ができますので、特にステーキをミディアム程度の焼き加減で焼くと言った場合、短時間で焼き上げられますので鉄やステンレスに比べて肉汁を逃さずジューシーに仕上げる事ができます。
2サイズがラインナップ
また「SEPTEM」には2つのサイズがラインナップされており、Largeサイズは210mm×280mm、smallは110mm×280mmでLargeの半分のサイズで、重さはLargeは415g、smallは200gと同サイズの鉄やステンレスのものと比べて超軽量です。
そしてどちらも半分は穴あきの網、もう半分は穴の空いていないグリルプレートになっていますので、お肉や魚と言った直火で焼きたい様なものは網で焼けますし、野菜を炒めると言う様な場合はグリルプレート側で炒めれば直火が当たらないので焦げず、なおかつ野菜の水分も保つ事ができます。
またグリルプレートは凹凸がつけられ油を使わなくてもひっつかない様な工夫も施されています。
EATIをセットでもっているとなおさら便利
また「SEPTEM」には既に市販しているチタン合金製の万能カラトリー”EATI”をオプションで追加する事ができます。
この”EATI”は先割れスプーンに柄の部分を刃を立てず手で握っても手が切れない様にナイフの様な感じ仕上げた、スプーン+フォーク+ナイフと言う3つのカラトリーを一緒にした万能カラトリーでこの”EATI”1本で調理から食事まで済ます事ができますのでとても便利です。
またケースは展開してまな板としても使える優れもので荷物を極力減らしたいソロキャンプにはピッタリですので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/septemstudio/septem-pure-titanium-camp-grill-and-hotplate
この記事へのコメントはありません。