例えばもう手に入らない樹脂製部品を作りたいと言った場合、昔であれば樹脂を工具を使って1つ1つ切り出したり削ったりして加工していましたが、今では3D CADソフトを使い3Dデータを作れば、3Dプリンターでいくらでも複製する事ができます。
更に3Dスキャナーがあれば、そのデータ作りも一瞬で終える事ができますので、3Dスキャナーがあるかないかで、そう言った作業は劇的に楽になりますし、ペットのレプリカを作りたいと言った場合も、最近ではハンディータイプで被写体に向けて動かしながら撮影するだけで大きなものでも3Dスキャン可能な3Dスキャナーもあります。
そして今回紹介する3Dスキャナー「CR-Scan Lizard Luxury」は15mm四方の小さなものから1500mmの大きなものまでマルチにスキャンする事が可能な3Dスキャナーです。
ターンテーブルモード
今回紹介する3Dスキャナー「CR-Scan Lizard Luxury」の解像度は最大0.05mmと非常に高精細なのですが、これは全てのモノに対してと言う訳ではありません。
高解像度でスキャンができるのはターンテーブルモードと言って、付属のターンテーブルを使い、3Dスキャン対象のオブジェクトをターンテーブルの上に乗せ、3Dスキャナーは三脚に固定した状態でスキャンする方法の時だけで、ターンテーブルモードでは最小15mm、最大300mmまでのオブジェクトまでスキャンできるのですが、0.05mmの解像度はキャリブレーションをしっかり行った時かつ小さなものの時だけでなのですが、それでも0.1〜0.2mmと言う解像度は持っていますので大抵のものは小さな傷の様なものまで忠実にデータ化してくれます。
カラースキャン
そしてこの3Dスキャナー「CR-Scan Lizard Luxury」の特徴として、オブジェクトを高精細にスキャンできるだけでなく、ターンテーブルモードでスキャン可能な300mm以下のオブジェクトは形状だけでなく何と色も同時にスキャンし、スキャンした3Dデータに反映させる事ができます。
つまりフルカラーの3Dプリンターを使いフィギュア等のレプリカを作りと言った場合、ほぼ完璧に色や質感まで1度のスキャンで再現できると言う事になりますし、3Dデータを使ったライブラリをネット上に公開すると言った作業も用意に行う事ができると言う訳で、ネット上で自分が作ったモノをネット販売したいと言った時、2Dの画像では得られない、3Dでしか確認できない様な情報もこの3Dスキャナーを使えば簡単に載せる事ができます。
フリーハンドでのスキャンも可能
また、この3Dスキャナー「CR-Scan Lizard Luxury」の素晴らしい所はターンテーブルを使った高精細スキャンの他にフリーハンドでもスキャン作業が行える所です。
と言うのは3Dスキャナーはスキャン精度を上げると焦点距離の問題もあるのですが、小さなものしかスキャンできず、大きなものをスキャンできる様にすると今度は精度が落ちます。
そこをこの「CR-Scan Lizard Luxury」はうまく切り替えており、例えばコンビネーションモードと言うターンテーブルとフリースキャンを組み合わせて3スキャンするモードでは300mm〜500mmまでのモノを3Dスキャン可能なのですが、ターンテーブルを使った際に3Dスキャンできなかった3Dスキャナから死角になるトップ部分等はフリーでスキャンしデータを補完できる様になっているだけでなく、高解像度も保っています。
また500mm以上1500mm以下のオブジェクトに対しては3Dスキャナーを手で持ち、スキャン対象のオブジェクトに向けて動かしながらスキャンできるので、例えば愛犬や愛ネコのレプリカを3Dプリンターで作りたいと言った様な時にとても役立ちますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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