最近のデジタル一眼レフカメラは動画の撮影もできる事からレンズとの組み合わせによって、従来の家庭用のビデオカメラでは撮影できなかった様な映像の撮影が可能になっているだけでなく、ジンバルと呼ばれる、モーターの力でカメラの向きを上下左右に変える事ができる装置と組み合わせる事で、等速でのスムーズな画面移動が可能であったり、一定条件、一定間隔の下に長時間撮影を行うタイムラプス撮影や、パノラマ撮影などを得意とします。
ただデジタル一眼レフにおいてジンバルを使った撮影の問題は、望遠レンズの様な重いレンズを使った場合、カメラ一式が重すぎてジンバルが動かないと言う事がジンバルによっては出て来る事で、今回は非常に耐荷重の高いだけでなく拡張性に優れたジンバル「CAPSULE PRO」をご紹介致します。
パン12kg、チルト4kg
デジタル一眼レフ向けのジンバルにおいて、どう言った制御、撮影が出来るのかと言うもの重要な要素の1つですし、ジンバルの可動域も重要なのですが、それ以上に重要なのが耐荷重で、どれくらいの重さのカメラを載せて動かせるかです。
と言うのもスマートフォン向けのジンバルはスマートフォンの重さってそう変わりませんので、設計時に発売されているスマートフォンの中で1番重いスマートフォンの重さを参考に作れば、どの様なスマートフォンでも使用できます。
一方でデジタル一眼レフは、カメラ本体の重さは差がそうないとしても、取り付けるレンズが300mmの望遠レンズなのか、28mmの単焦点レンズなのかによって大きく変わって来ますので、もし望遠レンズを使い月をタイムラプス撮影すると言った様な場合には耐荷重がとても重要になって来ます。
そこでこの「CAPSULE PRO」の耐荷重はどれくらいかと言えば、パン方向、つまり左右回転方向には合計重量12kgまでのカメラを動かす事ができますし、チルト方向、つまり上下回転方向は最大荷重は4kgなので、かなり大口径の明るい望遠レンズも搭載できると言う事になります。
短軸、多軸、ターンテーブル撮影
次にこの「CAPSULE PRO」は、モーターの上にカメラを載せればパン動作だけの短軸制御の撮影だけになりますが、L型ブラケットと共にチルト側のモーターを取り付ければパン・チルト両軸を使った多軸制御の全天候撮影できる他、この「CAPSULE PRO」のモーターには可動域がありませんので、360°でも720°でもグルグルと回しながら撮影する事ができます。
更にこの「CAPSULE PRO」が載せられるのはカメラだけではなく、円盤状のターンテーブルをモーターに載せる事で、360°回転するターンテーブルとしても利用する事ができますので、3Dスキャナと合わせて3Dデータを作成すると言う用途にも向いています。
MIPOS SLIDER+と組み合わせる事で動きのある映像制作が可能に
そしてまた、「CAPSULE PRO」では既に市販されている同社のスライダーを組み合わせる事で、スライダーを同時制御する撮影が可能になります。
具体的に言えば、このジンバルでは望遠レンズのズーム制御はできませんの被写体との距離は同じ状態でしか撮影できませんが、レールの移動方向と水平にカメラを向ける事でスライダーの移動でズームインやズームアウトすると言った映像表現が可能となります。
またカメラとスライダーを垂直方向にセットしスライダーを動かす事でカメラで撮影した映像には左右の動きがプラスされ定点観測的ではない非常に躍動感のある映像表現が可能となりますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/nerotrigger/capsule-pro-versatile-motorized-pan-and-tilt-head
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