PAシステムのPAとは”Public Address”の略で、路上ライブなどに必要な機材一式の事で、スピーカーやアンプ、ミキサー等々、路上ライブやミニコンサートを行う際に楽曲や歌声を聴衆者に届けるシステムの事を指します。
そしてPAシステムはコンパクトに作られている為、車両等を使い機材を運ばずとも持ち歩けるのがポイントなのですが、コンサート機材や楽器のデジルタ化が進む中、その進化に取り残されているのがPAシステムで、PAシステムでは未だにアナログなXLR入力でデジタル化されていません。
そこで今回はXLRのデジタル入力はないものの、何とapt-X通信プロトコルを搭載するBluetooth5通信ユニットを搭載するPAシステム「AUDIOCASE」をご紹介致します。
スマホやPCから直接音源を再生できるPAスピーカー
今回紹介するPAシステムはスピーカー、アンプ、ミキサーが一体化されており、ギターやキーボード、マイクなどを接続して演奏すると言ったスタイルはそのままなのですが、この「AUDIOCASE」がBluetooth通信ユニットを搭載し、何とapt-Xプロトコルを採用しています。
これは画期的で、apt-Xと言うのはデジタル化された楽曲データをBluetoothにて転送する為の方式の1つなのですが、Bluetooth5規格を合わせて採用する事で大容量の高音質なデータを高速に転送する事ができ、結果的に高音質なサウンドを再生する事ができます。
またワイヤレスで接続できますのでセッティングも楽ですし、例えば楽器は弾けないけれど、歌なら言う方であれば、MIDIアプリ等で楽曲を再生しマイクを「AUDIOCASE」に接続してカラオケの様にして歌唱する事ができます。
S5とS10の2種類のラインアップ
次に「AUDIOCASE」は”S5”と”S10”と言う2種類のラインアップがあり、S5は5インチのミッドウーファー2本と1インチのドームツイーター、S10は10インチのミッドウーファー2本に1インチのドームツイーターと言うスピーカー構成で、再生周波数は”S5”が40〜20kHz、”S10”が35〜20kHzで、アンプはClassDの72Wアンプを搭載しています。
またインタフェースについてはXLRジャックを2系統、3.5mmAUX入力1系統を備え、トルグスイッチでマイク、楽器、Line-Inを切り替えられる様になっている他、レベルやリバーブの調整もできる様になっています。
更に「AUDIOCASE」ではステレオプラグを使いデイジーチェーン接続が可能なため、大規模なライブ等では複数の「AUDIOCASE」を接続し、演奏する事もできる様になっています。
実は電源もワイヤレス
そして「AUDIOCASE」はバッテリーを搭載しており、何とコンセントを必要としないのもポイントです。
ですのでスマホを使ってカラオケで歌唱する、ギターで弾き語りすると言う様なシチュエーションにおいては、どこででも電源の心配をせず演奏する事ができ、バッテリーは1個あたり最大音量で演奏したとしても6時間は連続使用でき、もしバッテリーが切れてもバッテリーは脱着式で予備バッテリーを用意しておけばすぐに演奏を再開する事ができる仕様となっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/audiocase/audiocase-all-in-one-portable-sound-system
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