その昔は、写真に特殊な映像加工を施そうと思えばフィルターを使うしかありませんでしが、今では画像編集アプリでいくらでも編集が可能です。
ただ、レンズフィルターを使って表現した方が、より芸術性の高い表現が出来たり、撮影しているその時、その場所でしか出し得ない映像効果と言うものもあり、フィルターを使った撮影と言うのも未だに普通に行うのですが、昔のレンズフィルターはご存じの様にレンズの先端に回し付けますので、フィルターを交換してファインダーを覗いた時にこのイメージじゃない、と思った時にはフィルターを回して外し、また回してはめてと言う作業を繰り返さなくてはならず、シャッターチャンスを逃してしまうかもしません。
そこで登場したのがマグネット式とスロット式のフィルターシステムなのですが、どのフィルターシステムもある欠点を持っていたのですが、今回紹介する「POCO」がその欠点を見事に克服していますので今回ご紹介致します。
フィルターを落とさないロックシステム
では何が従来のマグネット式やスロット式のフィルターシステムの欠点なのかと言うと、”交換し易い=脱着し易い”と言う事ばかりを意識してしまったばかりに実際の現場での使い方を想定しておらず、フィルターが落下し易い構造にあった事です。
と言いますのもマグネット式は、レンズのに取り付けたベースに内蔵された磁力によってフィルターを脱着・保持するので取り外して交換すると言うが非常に楽な反面、動いている被写体を追いかけてと言う様な場合でカメラを激しく動かすとフィルターが振動によって落下してしまうかもしれません。
またスロット式も、ベースマウントのスリット部分にフィルターを差し込むだけなので、スロットの穴が上を向いていればフィルターが落下する事はありませんが、カメラを横から縦に持ち替えた時にフィルターがポロッと抜け落ちると言うのはまんざらない話でもありません。
そこでこの「POCO」ではフィルターをロックする機構を設ける事でもちろん、激しくカメラを動かそうが、逆さ向きにしようがフィルターが落下すると言う様な事は有り得ませんし、ボタン1つで簡単に脱着できるのでフィルターの交換も容易でかつ迅速に行えます。
マウント交換で異なるマウントのレンズも使用可能
次にこの「POCO」にはE\RF\Z\Lの4種類のレンズマウントが用意されています。
ここで一般的なマウントでしたらEマウントでしたらEマウントのレンズしか使用できませんが、この「POCO」ではフィルターホルダーとマウント部分が別々になっており、マウントだけ交換すると言った事が出来るのです。
つまりCanonのカメラのNikonのレンズを使うと言う様な事がこの「POCO」では可能になりますので、今まで集めたレンズを有効活用できると言う事になります。
フィルターラインアップ
そして「POCO」にはND0.3~ND 2.4のVNDフィルターの他、「ブラックミスト」と言ってハイライトとシャドウ部のコントラストを抑るソフトフィルターの他、「ホワイトミスト」と言ってハイライトとシャドウのコントラストを抑えつつ全体を淡い色調に、映像に柔らか味を与えるソフトフィルター、アナフォルミックレンズの様な演出効果をもたらす「Streaks」と言ったフィルターがラインアップされていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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