従来は見ているものと同じものが欲しいと思っても、作り出す技術を持っていなければそう言った事は出来ませんでした。
ところで今では3Dプリンターがありますので、データさえあれば同じものをいくつも作り出す事ができますし、3Dスキャナがあれば、3DCADアプリが使えなくても簡単にデータを作って3Dプリントする事が出来ます。
ただ、マグカップの様な単純な形状のものなら3Dスキャナで同じ様に複製する事が出来ますが、髪の毛1本1本までキメ細かに表現した様なフィギュアとなると相当細かくスキャンできる3Dスキャナが必要な上にスキャナする為にはターンテーブルのついた3Dスキャナーが必要なのですが、そうなると個人で購入できるものとなると小さなフィギュアしか3Dスキャン出来ない様なものしか購入できません。
ですが今回紹介する3Dスキャナ「Seal 3D Scanner」であれば小さなフィギュアから、大きさ30cm四方のものまで0.01mmと言う超高精細解像度で3Dスキャンする事が出来ます。
青色レーザーと手振れ補正
今回紹介する3Dスキャナ「Seal 3D Scanner」は、従来の同ジャンルの3Dスキャナとは違い、スキャナの光源に赤外線レーザーではなく、青色レーザーを使っているのが特徴で、青色レーザーは400〜500nmの波長なのに対して赤外線レーザーは700nm以上であるため、赤色レーザーよりも波長の短い青色レーザーの方が走査幅が短いため、より細かく3Dスキャンが行えますのでフィギュアの髪の毛1本1本まで忠実に再現する事が可能です。
ただより高精細にスキャンしようと思うと手持ちでのスキャンでは手がどうしても動いてしまい、いくら自分が頑張って手を止めようと頑張ってもミリ単位はもちろんのこと、ナノ単位では絶対に3Dスキャナを持った手は揺れるので3Dスキャナの性能が良くても手振れしているカメラではボヤけた3Dデータしか得る事は出来ません。
ですがこの「Seal 3D Scanner」には手振れ補正機能が搭載されており、手の微細な動きや揺れを補正してくれるため、手持ちであっても0.01mmと言う超高精細な精度でスキャンできると同時に、カラーCCDによって色も同時にスキャンする事で形だけでなく色も忠実に再現する事ができますので、3Dプリンターで印刷する以外にも、バーチャルな世界に実際にスキャナしたものを置いて再現したりと言った用途にもデータは使用する事が可能です。
3Dスキャンを1度で済ます事ができる最高の相棒スマートグリップ
次に3Dスキャナでは、実際にスキャンしながら3Dデータ化して行くのではなく、全てを3Dスキャンした後で撮影したデータを処理しながら3Dデータ化して行きますので、リアルタイムにスキャンデータを見る事ができると言ってもそれはドラフトデータですので、細部まで細かくスキャンできれいるかは、実際にスキャンしたデータを後から見てみない事には分かりません。
ですのでスキャン後にデータを見てもし細部までスキャンできていない場所があるとしたらもう1度最初からスキャンしなくてはいけませんので2度手間、3度手間になってしまいますので、この「Seal 3D Scanner」にはオプションでスマートグリップと言う、3Dスキャナとスマートフォンを固定する為のハンドグリップが用意されており、スマートフォンに3Dスキャンされたドラフトデータを見ながら3Dスキャンを行う事が出来るのですが、スキャン不良の1番の原因はフォーカス、ピントです。
カメラでもピントを合わせないと写真がボヤける様に3Dスキャナでも同じで被写体に近づき過ぎるとデータがボヤけてしまいますので、このスマートグリップには焦点距離と言うか、ピントの合う位置を教えてくれるディスプレイを搭載しており、適切な撮影距離になっているのかを教えてくれる様になっていますので、これでも2回も3回も3Dスキャンをやり直さなくて済みます。
手間いらずの自動ターンテーブル
そしてこの3Dスキャナにはハンドグリップの他にターンテーブルもオプションでラインアップされており、このターンテーブルが一般的なターンテーブルと違うのは被写体の向きを変えなくても良いと言う事です。
一般的なターンテーブルを使った3Dスキャンを行う場合、完璧なデータを作りたければ被写体の向きを立てたり、横にしたり、裏返したりと様々な方向を向かせて撮影した後のアプリがスキャンデータを合成で3Dデータ化してくれます。
この時、スキャンを端折って足の裏側からの撮影を怠れば、靴底の模様はデータには反映されません。
そこでこのターンテーブルでは、ターンテーブルの方向きを自動的に変えて撮影すると言った機能を持っており、ターンテーブルと接触している面以外は1回のスキャンで完璧でスキャンする事ができますし、完璧なデータが欲しい時は裏返して3Dスキャンすれば完璧は高精細な3Dデータを作る事ができますので、もし興味を持たれた方は”Seal”の他に”Seal”の他に”Seal Lite”と言う3Dスキャナも一緒にラインアップされていますので詳細は下記URLをご覧下さい。
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