みなさんは”スイングバイ”って言葉をご存じでしょうか?
スイングバイと言うのは、人工衛星をより遠くまで飛ばす為に地球などの惑星の重力を利用して加速したり、進行方向を変えたりする技術で、人工衛星がある惑星の重力圏に入り、月が地球の周りを回っているのと同じ様な円形や楕円形の軌道を描きながら惑星の回りを周回する事で加速させ飛び出させる、放り出すと言った技術で、これを考えた宇宙工学の技術者ってすごいですね。
そして今回紹介する腕時計「Orbital Watch」はまさしく、そのスイングバイを行う軌道を描いた様な動きをする腕時計なのですが、針が途中で曲がるギミックがとても魅力的ですのでご紹介させて頂きます。
回転し折れ曲がる分針
今回紹介する腕時計「Orbital Watch」で最も注目してほしいのは分針です。
この腕時計では盤面を移動するのは分針だけなのですが、文字盤にプリントされている数字を見て頂くと分かるかと思いますが、0分の位置以外は一般的なアナログ時計の文字盤とは全く違う場所にプリントされているだけでなく、文字盤が2重になっています。
そして分針の動きも0分から5分、そして10分へと移動すると共に分針は真ん中の歯車が取り付けられた部分を中心に折れて行き、1周する間に分針は2回転し0分の位置へ戻ります。
そしてまた、普通のアナログ時計は一定速度で針と言うのは動きますが、この腕時計「Orbital Watch」では、内側の20分から40分までの文字盤を指す時は分針はゆっくりと動き、そして外側の文字盤を指す時は内側の文字盤を指すのとは比較して早く動くだけでなく6時の位置から12時の位置に移動する際には徐々に加速して行き、12時の位置から6時の位置に移動する時には減速する様に針は動くのですが、これはまさに人工衛星がスイングバイを行う時の動きとソックリなのが最大の魅力的なポイントです。
蓄光式文字盤
次にこの「Orbital Watch」では文字盤部分に蓄光式塗料が使われており、真っ暗な場所では文字盤や針が光る様になっているのですが、一般的なアナログ時計ですと暗闇でも時刻が確認できて良いなと思う程度なのですが、この「Orbital Watch」では分針の動きがフライングバイの軌道ですから、暗闇でこの文字盤を見ていると、真っ暗な宇宙空間の中で人工衛星が惑星に引き寄せられ、そして離れて行くと言った軌跡を見るかの様に感じる事が出来るため、非常に幻想的な感じも受けます。
時計のスペック
そしてこの腕時計「Orbital Watch」を腕時計として見た時、ムーブーメントには定評のあるミヨタの9015が使われています。
そしてまた時計本体には316Lステンレスが使われ、ガラスはキズに強いサファイアガラスが採用されています。
そしてカラーラインアップはブルー、ブラック、グリーン、ミッドナイトブラックとどのカラーもメタリックに近いあまり派手でもなく地味でもないカラーラインナップとなっており、フォーマルな場にも見つけて行く事が出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/mandetbrote/secret-time-a-mechanical-masterpiece
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