スマートウォッチを既にあなたは持っていますか?年も明けてiPhone7の噂もさることながらApple Watch 2についても少しずつですが情報が出てきてApple Watch 2の発売が待ちきれない方もおられるとは思います。
そんなスマートウォッチを自分で作れるデバイスがあるとしたらどうしますか?ちっとウェアラブルにして常に身に着けるには無理がありますが、プロトタイプを作るには十分する過ぎるくらいのスペックを搭載したArduino互換ボードが登場しました。
それがこの「Blaze」です。
この「Blaze」の特徴は高精細な液晶タッチディスプレイを搭載していると言う点です。1.6インチで240×240ピクセルのディスプレイを搭載していますので解像度で言うと212ppiにもなります。これはAppleWatchの42mmサイズが1.65インチで291ppiですからAppleWatchに近い解像度を持っています。
つまり、AppleWatchより少しだけ大きいこの「Blaze」は身に着けようと思えば手首に取り付けられる大きさのロジックボードですので、自作でスマートウォッチを作ろうと思えば作れない事はありません。
実際、それを意識してかmicroSDカードスロットを搭載し、RTCモジュールまでオンボードされていますので、アナログ時計やデジタル時計はすぐに作る事ができますし、時計の背景を画像にしたければmicroSDから画像ファイルを読み込んで表示すればとてもグラフィカルな時計を作る事だってできます。
そんなこの「Blaze」のハードスペックは
ディスプレイサイズ:1.6インチ
液晶解像度:240 x 240ピクセル
カラー解像度:26万色
基板サイズ:45mm×41mm
CPU: ARM Cortex-M4
クロックスピード: 120MHz
Flash Memory: 512KB
SRAM: 128KB
動作電圧:3.3VSystem Voltage: 3.3VDC
microSDカードリーダ搭載
I/Oチャンネル:デジタル12ポート、アナログ4ポート
そのうち、
ADコンバータ:6チャンネル(うち2チャンネルは基準電圧用ポートとしても使用可)
ADコンバータ分解能:16ビット
DAコンバータ:1チャンネル
DAコンバータ分解能:12ビット
PWMポート:5チャンネル
UARTポート:1チャンネル
I2cポート:1チャンネル
JTAGポート:1ポート
RTC搭載(VBATポートに給電する事により時計保持)
がこの「Blaze」のハードウェアスペックだ。特にPWMポートとADコンバータポートの豊富さは言う事ない。
PWMポートが多いと言う事は、例えばサーボの制御を「Blaze」で制御できる為に部品点数が少なくなり、小型化できると共に余分なポートを消費しないので、I/Oピンの少ないロジックボードとしては使い勝手が良い。更にADコンバータも6チャンネルも搭載しているのも計測データをアナログ電圧で出力するセンサーはまだまだ多いので小型の計測装置を作るのにも向いていると言える。
それに加え、UARTとI2cを搭載しているので、ESP8266をUARTで接続すればIoTデバイスも簡単に作成する事ができます。
またプログラムのコーディングにはArduinoIDEライクなBlaze IDEが提供される他、ArduinoIDE用のライブラリも提供されるので、使い慣れたプラットフォームで開発する事ができますし、スマートウォッチを意識してかディスプレイ表示関係のライブラリも豊富に用意され、線や図形の描画、画像の拡大・縮小、回転と言った関数が既に用意されていますので、頑張れば自作AppleWatchを作る事も可能ですよ。
その他、詳細については下記URLをご覧ください
https://www.kickstarter.com/projects/thewebster/blaze-miniature-powerful-hackable-display-with-tou
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