3Dプリンターの価格がここ1、2年で急激に安くなって来ましたが、その理由ってご存知ですか?3Dプリンターが普及して来て基幹部品が共通化され技術革新もあり部品コストが下がって来たと言う事もありますが、一番大きいのは特許の期限切れです。特許が有効な間はその特許を持っている人に特許の使用料を払わないといけません。
そうなると特許使用料が払える大手メーカーしかその特許を使って商品を販売しませんから競合する製品も少ないので価格が少々高くても売れます。ですが、特許が切れると今まで特許が払えなくてその市場に参入できなかったメーカーが参入できる様になりますから価格競争が生まれ価格が下がってきます。ですから、各種方式の3Dプリンターの特許が切れて来たここ1,2年で低価格の3Dプリンターが販売される様になって来ました。
ですが、どの3Dプリンターも使用する部品はほぼ決まって来ていますので、それを差別化するのは容易ではありません。そこのでこの「Reach 3D Printer」はDIY方式を取る事により販売価格を押させる努力をしています。
この「Reach 3D Printer」の特徴は何と言ってもその価格です。”フレーム型”と呼ばれる駆動方式を採用する事で部品点数がBox型やRostock型、メンデル型に比べて遥かに少なくて済みますので価格も必然的に抑えられます。
そしてこのフレーム型は他の方式とは違い、拡張性が高いのが特徴です。例えば、Y,Z軸は1本のフレームの上を取り付けたアームやヘッドが移動します。そしてこのアームの長さを変えるだけで、造形できるオブジェクトのサイズをいくらでも大きくできるのです。
実際にこの「Reach 3D Printer」も造形サイズが200×200×215mmとかなり大きいものを作れます。もしこの造形サイズを大きくしたければ、アルミフレームを長いものに取り換えるだけで造形サイズを変更する事ができます。
また気になる積層ピッチも最小値は50ミクロンとかなり精密に造形できる能力を持っています。
その他のハードスペックは
使用フィラメントサイズ:1.75mm
ヘッドノズル径:0.4mm
プリント可能素材:ABS,PLA,PETG,ナイロン、NinjaFlex、金属含有素材等
となっており、ヘッドをオプションのフルカラー液晶もセットになったMK2に交換すると最高100℃までヘッド温度の温調ができますので更に使用できる素材は増えて来ます。
さてこの「Reach 3D Printer」は前述した様にキットで届くので自分で組み立てないと3Dプリントする事ができません。ただハンダコテ等は不要でドライバーと六角レンチがあれば簡単に組立する事ができますし、3Dプリンターがどう言う構造でどうやって動いているのか?と言う勉強もできますから一石二鳥ですよね。
そして何と言っても嬉しいのはその拡張性です。ヘッドをFDM方式の射出ヘッドからレーザーモジュールに取り換えればレーザー彫刻をする事ができますし、リューターに交換すれば、木工や金属加工、基板の加工と言った事もできます。
これはオープンソース系のSketchup, Meshlab, Repetier, Cura, Inkscapeと言ったソフトを使っているからです。これらオープンソース系のアプリを使う事で、FDM方式の射出ヘッドからレーザーモジュールやリューターへ交換する事で彫刻や加工まで様々な事ができる様に考えられています。
ちなみに用意されている拡張ユニットはカラーLCDと100度まで温度調整できるヘッドだけです。
他のレーザーヘッドやリューター等は自前で調達する必要がありますが、取付られる製品のリストもありますから後からやってみたいと思えばいつでもできます。
3Dプリンターが低価格で手に入り、後からレーザーモジュールを買って取り付ければレーザー加工ができ、リューターを取り付ければ木工版画から回路基板まで作れてしまうなんて、非常に魅力的ですよね。
詳細については下記URLをご覧ください
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