最近のデジタルカメラと言うのはオートで撮影してもその場、その場の状況を把握してモードを変更して撮影してくれますから昔の様にシャッタースピードがいくつで、蛍光灯の下で撮影するからホワイトバランスを蛍光灯にして、白飛びするから露出補正をマイナスにしてと言う作業をしなくても自動的にカメラの方がやってくれますから、意図があって撮影する以外はほぼ設定を変える必要はありません。
それはデジタル一眼レフでも同じで、オートにしておけばまず問題ないのですが、たまにモータースポーツの撮影をしに行ったりして曇っていて撮影したレースカーが流れてブレて撮影される様な場合はシャッタースピードを上げたりしなければいけません。そうするとシャッタースピードを変えるだけではなく、ISO値や露出補正も一緒に変えなければなりませんし、曇っていたり晴れたりが目まぐるしく変わるとその度に設定をカメラのモニターを見ながら変えなければならずその時間だけで決定的瞬間を逃す事も有り得ます。

そう言う設定を一括で変えられたら決定的瞬間を逃す事もなく後で悔しい思いをする事もありません。そう言う一括で一発でカメラの設定変更が可能な一眼レフ用のアダプターがこの「UNLEASHED」 です。

この「UNLEASHED」 は一眼レフのUSBコネクタに装着する通信アダプターで、Bluetooth、WiFiを使ってスマートフォンとリンクしてスマートフォンにインストールした専用アプリケーションを使って、ニコンやキャノンの一眼レフをフルコントロールする事ができます。

「UNLEASHED」で設定できるのは、絞り、シャッタスピード、ISO値、ホワイトバランス、露出、画質モード、フラッシュ、撮影モード、測光モード、シャッターモード(シングル、連続撮影等)、マニュアル／オートフォーカスの切替その他、撮影時に必要な設定は全てアプリケーションから変更する事ができ、それら設定は保存しておいてメニューから呼び出してボタン1つでカメラにその設定を転送する事ができますので、撮影設定の変更にもたついてしまい決定的瞬間を逃すと言う事がこれでなくなります。そして何より「UNLEASHED」はワイヤレスですから、カメラに触って画像がブレたりするを敬遠するタイムプラス撮影や長時間露光と言った撮影をカメラを触らずにできるのも「UNLEASHED」の利点です。

ただここまでだけの操作なら今までにも同様の性能を持ったスマートフォンとカメラを接続して様々な撮影が可能なリモートコントローラーはいくつもありましたが、この「UNLEASHED」が他の製品と違うのは撮影した画像をリアルタイムでスマートフォンのモニターで確認できる事、そしてジオタグを画像につける事ができる事です。ジオタグとは位置情報の事で、スマートフォンに内蔵されているGPS受信機で受信したGPSの位置情報をスマートフォンにインストールしたアプリケーションを使用して撮影する場合に撮影する度にジオタグを付加して一眼レフカメラのメモリーに記録する事ができますので、後から撮影した場所を確認するのに便利ですし、もちろんジオタグを付加しない様にする事もできます。

そしてその他にも「UNLEASHED」はスマートフォンを使ってコントロールして撮影する際に撮影した画像をスマートフォンへ送信してスマートフォンでその画像を確認する事ができますから、カメラのファインダーを覗いたり、液晶ディスプレイで即座に確認できない様な自撮りや離れた場所から撮影する様な場合はこの機能は有り難いですよね。