今回はGameBoyにインスパイアされたArduinoZeroベースの超小型ゲーム機「PocketStar」をご紹介致します。
この「PocketStar」はArduinoZeroやArduino M0等でも使われているARM Cortex-M0+(Atmel ATSAMD21G18A)の32bitCPUを使った言うなればArduinoボードで、フラッシュメモリ256 KBにSRAMを32KB搭載し、外部クロック48MHzで動作し、0.95インチ(96×64pixel)のOLEDディスプレイを搭載しています。
これとArduinoシリーズの中でも一番売れたArduinoUNO他に使われていたATMega328P(8bit,clock:16MHz,Flash:32kB,SRAM:2kB)と比べるとFlashメモリー空間が8倍に増えクロックスピードも3倍になった事で、Flashメモリーにたくさんのキャラクターをディスプレイに描く為のbitデータをメモリーしておける他、CPUスピードが上がった事で外部メモリ(SDカード等)からデータを読み込んでそれをディスプレイのメモリーに転送して表示すると言った作業も早くなり、昔なら1枚の32×32pixelの絵をSDカードカードから読み込んで表示させるのも、読み込んで表示させているのがしっかりと目視できるくらい遅かったのが、外部I/Oの性能は同じでもCPUの性能が上がった事で非常にスムーズに書き換える事ができる様になり、今回紹介する「PocketStar」の様にストレスなく遊べるゲーム機が作れる様になったのです。
そしてこの「PocketStar」は高さがたった50mmしかないのにも関わらず121.45ppiと初代iPad(132ppi)に近いOLEDディスプレイを搭載し、省電力のOLEDディスプレイを採用した事もあり、たった150mAのバッテリーで最大3時間も遊ぶ事ができますので、暇つぶしにはもってこいですし、スマートフォンの無駄なバッテリー消費も減ります。
そしてこのArduinoゲームマシン「PocketStar」で提供されるゲームの種類は昭和世代の方には懐かしい、ブロック崩しであったりインベーダであったりパックマンであったりです。そして提供されるゲームは著作権フリーになっているゲームばかりですのでもちろん無料でダウンロードしてPCから「PocketStar」に転送して遊ぶ事ができますし、今後も続々と「PocketStar」で遊ぶ事のできるゲームは供給されていきますので楽しみです。
またそれ以外にも実用アプリとして計算機、タイマー、カウンター、サイコロなんて言う実用的なアプリも搭載されています。
またArduinoベースのゲームマシンなので当然、ArduinoIDEでのプログラミングも可能です。ただ外部I/Oポートは一切ないので、センサーを繋いで何かすると言った事はできませんが、ボタンやコントローラー、そしてOLEDディスプレイを工夫して使って独自のゲームを作ってみたり、ネットに公開されている著作権フリーの往年のレトロゲームのソースを自分で移植して楽しむと言った事もできますので、詳細につきましては下記URLにてご確認下さい。
https://www.kickstarter.com/projects/zepsch/pocketstar-play-retro-games-on-your-keychain
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