包丁やナイフは定期的に研がないと切れ味がだんだんと悪くなって行きますし、カッターナイフは刃の交換が必要になりますが、どうして柔らかい手でも切れる”紙”しか切っていないのに切れ味が悪くなるのか考えた事はありますか?
実は”モノを切る”と言う動作には必ず摩擦が関係し、その摩擦によってモノは切れるのです。
と言いますのも、紙でも食材でも何でもそうなのですが、刃の断面図を電子顕微鏡等で拡大して見ると決して刃と言うのは一直線なフラットな面が続いているのではなく、ノコギリの様にギザギザになっています。そして刃を当てて引く(押し当てて引く)事で切る対象物との間に摩擦熱が生じ、その摩擦熱によって切断する物質を構成する分子の熱運動が激しくなり、融けるか分子間結合が弱まり分子同士の結合を引き離す事でモノは切れて行くのです。
ですがその摩擦熱はナイフの方にも影響し、切断する度に刃先が溢れて行くのですが、これは薄いコピー紙を切ろうが厚い画用紙を切ろうが変わる事はなくただちょっと切断するのに必要な摩擦熱が画用紙の方が多いと言うだけで、同じ刃で同じ長さ分コピー用紙と画用紙を切った場合、画用紙の方が早く切れ味が悪くなって行きます。
そこで今回は超安い替え刃を使う事で、ちょっと切れ味が悪くなればすぐに交換しても惜しくないチタン製ボディーの替え刃ナイフ「Ti Slice」をご紹介致します。
まずこの「Ti Slice」で使う替刃ですが、一般的な文房具売り場では見かける事はあまりありませんが、職人さんが通うホームセンターやプロショップの様なショップでは普通に棚に並べて売られており、ネットでも”台形 替刃”で検索すれば簡単に検索する事ができて、刃の材質にもよるのですが安いショップですと1枚あたり(たいてい100枚セット)5円以下で購入する事ができるのでとってもお得です。
しかも刃厚は0.6mm前後もある強度の高い刃ですので、紙以外にもダンボールや厚紙の他、石膏ボードや薄手のペニア板なども切断する事ができる上に、カッターナイフの刃の様にカット用のラインが入っていないので、硬いモノを押し切りした時に力を入れすぎてカッターの刃が折れて刃が飛んで来て怪我をすると言った事がこの刃ではありません。
しかも切れ味が悪くなれば方向を変えて戻す事でまた元の切れ味を取り戻す事ができますので、刃の部分を無駄なく使えとても経済的です。
そしてこの「Ti Slice」の魅力はチタン合金をCNCで切り出す事で継ぎ目のない一体化されたボディーに仕上げられている事と、チタン合金を使用する事での半永久的な壊れる事のない耐久性、そして「Ti Slice」の色でしょう。
チタン合金は酸化皮膜の厚みより100種類以上発色させる事ができます。酸化皮膜そのものは透明なのですが、酸化皮膜に入射した光がその厚みに応じてある特定の色だけを反射する事で様々な色に発色する事ができますので、光の当たり方や使い込む事によって酸化皮膜が薄くなり色が変わるなど、使えば使うほどに味が出て来るのがチタン合金ですので、その色の変化も楽しむ事ができますので、詳細につきましては下記URLをご覧下さい。
https://www.kickstarter.com/projects/520589318/ti-slice-titanium-edc-knife
これは日本で手に入りますか?どこで注文できますか?