カード型のマルチルーツの場合、基本的には1枚の金属の板を加工して複数の機能を盛り込みます。
ですから何かと切ったり、ネジを回したりと言う機能はどうしても尖った部分が必要ですのでカードの四隅にそう言った機能は集中し、外周には窪みを付けて栓抜きであったり、線を引く定規であったりとその直線を生かした機能が盛り込まれ、カードの中はといいますと大抵は六角ナット回しの様な機能が盛り込まれたりと、盛り込まれる機能はそのツールを使う対象いよって、設計者の意図によって少しずつ違いますが、概ね基本的なレイアウトは同じです。
ですから一見、20種類、30種類、40種類の機能がこのカードの中に詰め込まれていると書かれてあっても、実際に使える機能は少なかったりします。
ですが今回紹介するカード型マルチツール「Distinct」は1枚の板を削って加工するのではなく、目線を変える事で他のカード型マルチツールとは違う使えマルチーツールになっています。
まずこの「Distinct」も他のカード型マルチツールに習いクレジットカードサイズ大に納められている為、カードポケットに厚みのある財布やカードケースなら財布やカードケースに入れて持ち歩く事のできるモバイル性の高いマルチツールです。
そしてその中に納められた機能は全部で30種類。
まず素材を削り作り出された機能は、栓抜き、ワイヤーカッター、ボックスオープナー、六角ナット回し(5mm, 6mm, 7mm, 8mm, 9mm, 10mm)、プルトップオープナー、缶の蓋開け、マイナスドライバー…etcと、他のカード型マルチツールで装備されている機能の殆どは網羅しています。
またカードのエッジ部分はヤスリとして使える様にギザギザに加工されており、木材や金属のバリ取り等としても使えます。
そしてベース部分から分離するT型のバー、これがこの「Distinct」のメインとも言えるT型のビットドライバー回しです。
よく見るとベースのカードの3本のスリットの中に小さなビットが納められているのが見て取れますが、これら収納されているビットをこのT型のビットドライバーの先に付け直す事で様々なネジを回す事ができます。
また柄の部分に0から5と言う数字が書かれた溝があるかと思いますが、これはスポークレンチと言って自転車のタイヤのスポークのナットを回してタイヤの歪みを修正する為のもので、ロードバイクの様な細くて大きいタイヤを履いているタイヤでは必須アイテムです。(シティーサイクル等では普通は歪んだりはしないので使う機会はないかと思います。)
またこの「Distinct」に納められているビットの種類はPH1(プラスの1番)、SL5(マイナスの5番)、トルクスT10,T25、六角H2,H2.5,H3,H4,H5,H6の計10個です。
ただこのビットは特殊なものではなく6.35mm角ビットドライバーと言って一般的にホームセンターで売られているドライバービットで、ご自身のライフスタイルに合わせて交換する事もできますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
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