アクションカメラと言うジャンルを開拓したGoProですが、今では数多くのサードパーティーからもGoProと同等性能、そしてそれ以上の性能を持ったアクションカメラが登場して選択肢が増えたほか、価格競争によって価格が下がり、4K撮影可能であるにも関わらず1万円前後で購入できるアクションカメラも山ほどあります。
ただ価格だけに注目して買うと失敗するのもアクションカメラの特性で、例えば性能表やスペックから手振れ補正のアリナシくらいは素人の方でも分かりますが、使用しているCCDの品番やレンズ性能(明るさやレンズ枚数等)を見ても余程カメラに詳しい方でなければ画質はスペックから想像する様な事は難しいものがあります。
そんなアクションカメラの中から今日は「Alpha3」と言う4K撮影できるだけでなく1080P画質で240FPSと言う高速撮影できるアクションカメラをご紹介致します。
1080P@240FPSの意味
この「Alpha3」は4Kであれば最大60 FPSの撮影が可能です。これは1秒間の映像を60枚の映像で作り出していると言う事で、30FPSだと30枚と言う事になり、より滑らかな映像表現を行う事ができます。
そして240FPSはと言うと1秒間の映像を240毎の画像で表現すると言う事で、逆に言うと1秒を240枚の画像に切り取って保存すると言う事になり、例えば水滴が落ちる様な映像を撮影する場合、水滴が0.5秒で下まで落ちるとすると60FPSでは30枚、30FPSでは15枚、240FPSでは120枚の画像に水滴が写り込むのですが、これを水滴が落ちる様子をゆっくり見ようとスロー再生した時に30FPSは飛び石の様に飛んだ水滴しか見る事ができませんが、240FPSは30FPSでは捉えられなかった間を埋める事ができますのでとても滑らかな映像になります。
つまりこの「Alpha3」は高速で動くものを撮影し後からスロー再生するのに適していると言えます。
ただ1080P@240FPSで撮影できるのはこの「Alpha3」だけではなく、GoPro Hero 7やDJI OSMO、その他のアクションカメラでも撮影可能です。
白色を処理するCCD
ではこの「Alpha3」でなくても良いのでは?と思われるかもしれませんが、この「Alpha3」にはSONYの”Exmor RS IMX577”と言うCCDが使われており、画質が明らかに違うのです。
通常CCDと言うのは入って来た映像をフィルターで色分解してR(赤)G(緑)B(青)の3つ受光素子で検出して映像処理を行うのですが、この”Exmor RS IMX577”ではそれにプラスして白色を画素を加えて明るさそのものを検出できる様にしましたので明るさと言うか色のディテール表現が明らかに違うのです。
また白を加えた事で夜間の撮影においても映像を増幅し過ぎてノイズが入ったり漆黒の暗闇がグレーになったりせず、黒は黒で表現できる様になり、夜景なども非常に人間の眼で捉えた風景に近い表現を行う事ができるのです。
180度回転するモニター
ところでアクションカメラの欠点は映像確認用のディスプレイが内蔵されていませんので、スマートフォンやPCに映像を移動させるまでは映像の確認ができなかったのですが、最近のアクションカメラの中にはモニターを内蔵しているものもあります。
ただモニターは背面にしか内蔵されていませんので自撮りするにはアングルできずかなり不便です。そこでDJI OSMO Action等はフロントのレンズ脇に1.4インチの液晶モニターを内蔵し自撮りの不便さを解消したのですが、ちょっと1.4インチは離れて見ると細かい部分までは確認できませんよね。
ですがこの「Alpha3」は2.35インチの背面のディスプレイをクルッと180度回転させてレンズ面に向けてくれ大きなモニターで映像を確認しながら自撮り撮影を行う事ができるので非常に便利です。
またこの「Alpha3」には光学手振れ補正は内蔵していませんが、高精細なCCDを利用した非常に滑らかな映像処理を施してくれるデジタル手振れ補正機能を内蔵したいたりしますし、最大512GByteのSDカードが使えたりと細かな所も他のアクションカメラより使い勝手は良くなっていますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
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