LiDARセンサーと言ってレーザーを使用して物体との距離を計測し、それを3Dマッピングするセンサーがあるのですが、これは主に車の自動運転の為に車両の周囲の状況をデータ化する為に開発されたセンサーで、周囲が明るい昼間などはCCDカメラで取得した映像から人や物を抽出する事ができますが、夜間や雨が降っていたり、霧が出ている様な周囲がよく見えない状況で活躍するセンサーです。
そんなLiDARセンサーは今や掃除ロボットが部屋を3Dマッピングして効率的に障害物に当たらずに掃除が行えるのに使われたり、ドローンが障害物に当たらない様に自動飛行する為にも利用されています。
今回はそのLiDARセンサーをPCやタブレット、スマートフォンやスマートテレビの入力デバイスに利用した「GLAMOS」をご紹介致します。
タッチパネルではないものをタッチパネルにする「GLAMOS」
ではこの「GLAMOS」は一体何をするものなのかと言いますと、従来タッチパネルではなかったものをタッチパネルにするのがこの「GLAMOS」です。
例えばMacBookはスマートフォンの様に画面を触ってタッチ操作する事ができませんが、この「GLAMOS」をモニターの縁に貼り付ける事でMacBookのモニターを触って操作できる様にするのです。
ただ「GLAMOS」は、LiDARセンサーによって指の位置や指の動きをトラッキングするので、タッチパネルやタッチパットと同じ様な操作全てを検出する事はできないのですが、タップやドラッグ、スクロールなど、みなさんがスマートフォンで行っている様な操作は全て検出する事ができる様になっています。
50インチのテレビもタッチパネル化
そしてこの「GLAMOS」はPCやスマートフォン、タブレットやスマートテレビをタッチ化するだけでなく、注目すべきはそのタッチ化できる範囲です。
この「GLAMOS」と同じジャンルでAirBarと言うタッチパネルではないノートPCのモニターをタッチパネル化するデバイスがあるのですが、これはモニターの大きさに合わせて商品がラインナップされており、1番大きい画面に対応したものでも15インチです。
ですがこの「GLAMOS」の走査範囲は「GLAMOS」を中心に半径1mもありますので、理論的には80インチのモニターをタッチパネル化する事ができ、テレビにFireTVやChromecastと言う組み合わせもタッチ化できるのです。
Pro版はワイヤレス接続なとこが便利
そしてこの「GLAMOS」は大きなテレビもタッチ化できるのですが、BasicバージョンはmicroUSBでの接続なのでPCやChromecast等のUSB端子を持っているだけでなく、動作用電源が供給できるものでなければ動きませんので、スマートフォンやタブレットと合わせて使用するには、スマートフォンやタブレットから電源が供給できるのか、と言う事が使えるかどうかのネックになって来ます。
その為にBluetoothでどの様なデバイスにでも接続できるPro版が用意されており、こちらはスマートフォンやタブレットでも問題なく繋がりますので、様々なデバイスでシェアして使用される様な方はPro版がオススメですので、詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/300948436/glamos-bring-your-touchless-screens-to-life
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