最近の自然災害は特にインフラ設備への被害が大きく、昨年10月に日本を襲った台風15号は関東地方に前代未聞の長期間停電をもたらし、たくさんの方が生活する上で困りました。
特にガスが生きていても今の給湯器は電源がなければお湯も出せませんし、浄水場への電気の供給が滞れば水も出ないなど、電気の大切さをとても思い知らされた台風でした。
そんな台風、そして地震や、海底地震と共に引き起こされる津波被害等が今年は来るとも来ないとも言えません。
そこで今回は非常用電源としてとても有能な蓄電池式の電源モジュール「EcoFlow R600」をご紹介致します。
X-Boost機能で消費電力1200Wの電化製品も使用化
よく停電などが起こると発電機への需要が高まりますが、発電機はガソリンで動くエンジンを動かして発電を行いますので、発電している間はエンジン音が響き渡り、特に静寂に包まれた夜間の発電機の使用は近隣の方への迷惑になります。
その点バッテリー式、蓄電池式の電源モジュールは冷却用のファンの音はしてもエンジンの様な騒音は出さないので、夜間に使用しても近隣住民の方に気を使わなくても済みますし、充電用のソーラーパネルを揃えておけば、ある程度まではバッテリー残量を気にせず使えると言うメリットがあります。
ただ発電機とは違いバッテリーから得る直流のDC電源をインバータでAC出力に変換するバッテリー式のインバータ電源ユニットの最大のネックは最大出力です。
この「EcoFlow R600」の最大出力である1200Wを出力を実現しようと思えば一気にバッテリーから大量の電力を取り出さなければならないので、それなりの量のバッテリーを内蔵しなければならない為に、家庭用の蓄電池設備の様にかなり巨大なものになって持ち運びできる大きさには決して小さくなりません。
そこでこの「EcoFlow R600」ではX-Boostと言う高度な電力出力調整アルゴリズムを搭載する事で、本来なら不可能な消費電力1200Wのホットプレートであるとかドライヤー等を最大600Wの出力で動かす事ができるのです。
でも中にはX-Boostを使っても動かせない消費電力600W以上1200W以下の電化製品もあります。そう言う場合はパラレルケーブルと言う、「EcoFlow R600」を2台連結するケーブルを使用して最大1200W出力を得る事ができる様になっています。
モジュール連結で高容量化
またこの「EcoFlow R600」にはバッテリー容量288Whの”R600”と768Wの”R600 PRO”の2タイプのバッテリーがラインアップされているのですが、”R600”の方はMAX Kitと呼んでいる288Whの拡張バッテリーモジュールを増設する事でバッテリー容量を倍の576Whに増強できる他、内蔵バッテリーの交換できないこう言ったバッテリモジュールの場合、バッテリーの寿命が尽きれば使えなくなってしまいますが、こう言う外付けの拡張バッテリーが交換できるタイプであれば、バッテリーモジュールを交換する事で延命を図る事ができるので便利です。
更に”R600 PRO”の方にはEF-1500と言うバッテリー容量1536Whと言う非常にパワフルな拡張バッテリーモジュールが用意されており、容量を一気に3倍に増やす事ができます。
またEF-1500はR600 PROがなくてもこれ単体で電源を供給する事ができ、12VDC出力(12V車のシガープラグを装備し最大12V/10A出力)を備える他、USB-A出力ポート(最大12W出力:5V/2.4A)を2ポート備える他、最大1500W出力の24V電源出力も装備しています。
PRO Kitと鉛蓄電池で電源容量は無限大
また”R600 PRO”の方には”Pro Kit”と言う鉛蓄電池(車載のバッテリー)を”R600 PRO”に接続する為の接続ユニットが用意されています。
この”PRO Kit”は24Vバッテリーないし12Vバッテリーを2台直列接続して出力電圧を24Vにしてバッテリーをそれぞれ並列に接続する事で実質、無限大とは言わないまでも、バッテリー容量×個数分だけ、”R600 PRO”のバッテリー容量を増やす事ができます。
また”PRO Kit”は接続した鉛蓄電池からの電力を”R600 PRO”へ送る他、”R600 PRO”をAC電源や車のシガープラグから、そしてソーラーパネルから充電している際には接続した鉛蓄電池も充電する様になっていますので、”R600 PRO”の出力は最大1200Wと低いものの、古くなった鉛蓄電池を集めて来てリビルドし、家庭用の非常蓄電池システムを作ろうと思えば作る事もできます。
USB-C PD100W出力ポートも装備
そして肝心のこのR600とR600 PROが装備している出力ポートはAC出力が3ポート(コンセントはUSタイプ3ポートとワールドワイドタイプ2ポートの2種類がラインアップ)、そして12W出力のUSB-Aが2ポート、そして28W(5V: 9V: 12V/2.4A Max)の急速充電タイプUSB-Aポートが1ポート、そして100W出力のUSB-C PD(Power Deliver)ポートを1ポート備えていますので、キャンプ場でMacBook Proを使いテレワークなんて言うのもとても快適に行えます。
またこの他に車載の電化製品が使えるDC12V出力のシガープラグも1ポート備えています。
またR600の充電はACコンセントを使うとたった1.5時間、R600 PROでも2時間でフルチャージされますし、屋外でも充電できる様に高出力のソーラーパネルがセットになったバリエーションもラインナップされており、ここに紹介しきれてないスペックも多々ありますので、もし魅力を感じられた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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