近年、夏になると毎年の様に大きな自然災害が多発しており、昨年の様に停電と長期間の断水などが続いてしまうと、自宅で生活ができないだけでなく、避難所での生活も大変です。
特に飲料水の確保は1番の問題です。大人が必要な飲料水は1日あたり2リットルで、純粋に飲み水として摂取しなければならない水はそのうち1.2リットルで、後は食事に含まれる水分で摂取できるのですが、どの家庭も何日分、何十日分の家族全員分の飲料水を保存しておける訳ではありません。
そこで防災用品として是非揃えておきたいのが泥水からでも飲料水を作る事ができる浄水器です。
日本は比較的水が豊富で、汚水であればどこででも手に入れる事ができますので、それを飲料水に変える事ができれば、水で困る事はありません。
そこで今回は災害時の他にトレッキングやマリンスポーツ時にも使える浄水器「QuenchSea」をご紹介致します。
海水も濾過できる中空糸膜フィルター
さて、この「QuenchSea」の1番の特徴は海水から塩分を濾過できる中空糸膜フィルターを備え、海水を濾過する事ができる様になっている事です。
しかもこのフィルターは同時に0.01μm以上の粒子を濾過する能力を備えていますので、ウィルスやバクテリアと言ったものも濾過できる上にカーボンフィルターもカートリッジには装備されていますので、普通のフィルターであれば泥水を濾過するとどうしても泥の臭いの様なものがかすかに残ってしまうのですが、本当にスッキリと飲める水を浄化・精製する事ができます。
ただ海水に含まれる塩分は100%除去できるのではなく98%なのですが一般的な客船に設置されている海水から濾過水を精製する濾過装置と同等性能なので、味覚がとても敏感な方であればほんの少し塩の味が感じられるかもしれませんが、それも殆ど気になる様なレベルではないでしょう。
浄水能力は1時間あたり2リットル
そしてこの「QuenchSea」は完全手動式で、「QuenchSea」に内蔵されている伸縮するロッドを伸ばした後に「QuenchSea」に差し込んでロッドを前後させる事1時間で2リットルの浄化水を得る事ができ、もし不純物の少ない水で、休まず頑張ってポンプアップすれば1時間あたり3リットルの水を精製する事ができる能力を持っています。
ですから大人一人が必要な水分は、自分で1時間ロッドを前後に動かし続ければ得る事ができますので、能力的には良い方なのではないでしょうか?
浄水能力は18,000リットル
そしてフィルター1本あたりの肝心の浄水量は何と脅威の18,000リットルです。
ただこれはアウトドアで使用する浄水器としては、かなり高い浄水能力で、一般家庭でみなさんが使われている蛇口に直結して使用される様な浄水器のフィルターですと30,000リットルくらいは浄水できますので、その半分程度の量となりますが、それでも海水を濾過できるのですからすごいですし、フィルターも1本あたり$10とかなり安価に交換フィルターを入手できる様に準備されている様なので楽しみです。
ただ、やはり泥水を濾過し続けていたりすると粒子の粗い沈殿物等でフィルターが目詰まりして濾過できなくなりますので、泥水を濾過する様な時は自作でプレフィルター等を作り、まず濾過してからこの「QuenchSea」で濾過するとフィルターを長持ちさせる事が出来ます。
更にこの「QuenchSea」は海水が濾過できますので、例えば海の家や、シャワー設備、水道のない様な場所で泳いだ後に海水が付着してベタベタする身体を洗い流す為の真水を作ると言った用途にも使えますので、もし興味を持たれて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
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