iPhoneやiPadに搭載されているFaceIDはインカメラ横に内蔵された赤外線レーザーを使い物体までの距離を計測する機能を使い顔の3Dデータを作成し、ロック解除に利用しています。
つまりFaceIDはLiDARセンサーと同等の機能があり、実際にFaceIDを使った3Dスキャンアプリも多数存在しiPhoneで3Dデータの作成が可能ですので、3D-CADソフトを使った事がなく3Dプリンターを買ってはみたもののデータの作成方法が分からないと言う方には実際にあるものを3Dスキャンして簡単に複製できると言うメリットがあります。
またiPhoneが3Dスキャナーとして使える事で追加で3Dスキャナーを買わなくても良く3Dプリンターを持っていなくてもオンラインプリント等を利用すれば、ちょっと同じものを作ってみたいと言うものが出て来た時に特に余分な出費なく作れてしまうと言うメリットもあります。
ただiPhoneのFaceIDを使った3DスキャンはiPhoneの画面を見て確認しながら行うと自分自身が映り込んでしまうと言う場合があったり、モニターが見えないので正確にスキャンできない等の不都合が多々あります。
そこで今回はFaceIDを使い簡単に3Dスキャンが行えるアダプタ「ScanMira」をご紹介致します。
挟むだけの屈折レンズ
この3Dスキャンアダプタの素晴らしい所は1枚の鏡と樹脂パーツによってiPhoneに挟み込む事でFaceIDの赤外線レーザーの照射方向を90°変える様に作っていると言う点です。
これにより3Dスキャナアプリを利用するユーザーはFaceIDを使って3Dスキャンを行う際に斜交い斜め横から画面を見ながら被写体を3Dスキャンすると言うアクロバティックな、3Dスキャンし辛い格好でスキャン作業をしなくてもいつもの様にスマートフォンの画面を見ながら3Dスキャンを行う事が出来ますので、とても楽に3Dスキャン作業を行う事ができます。
また画面をゆっくりと見ながら3Dスキャン作業ができますから3D作業の失敗がありませんし効率良く3Dスキャン作業が行えます。
表面反射ミラーで正確に3Dスキャン
またこの「ScanMira」では3Dスキャン制度を上げる為に表面反射の鏡を使用しています。
鏡は一般的にガラスの板の裏面に蒸着した銀の様な反射材料によって映像を反射して映し出しますので、ガラスの境界面での屈折によって入射した光は若干角度が付けられて反射されます。
となると3Dスキャナの様に照射した赤外線レーザーが反射された光を受光器で受信する事で物体との距離を計測している様なセンサーではデータ化したデータが歪んでしまい実際のものとは差が出て来ると言う不具合が出て来ます。
そこでこの「ScanMira」ではより正確な3Dスキャンデータを得る事ができる様に表面で映像を反射する鏡を使用する事で入射する光はどれも90°屈折させて反射させる事で正確な3Dスキャンデータが作成できる様にしています。
ターンテーブルとスマホホルダーでより精密なデータを作成
また簡単に3Dスキャンが可能な「ScanMira」にも欠点はあります。
それはFaceIDには手振れ補正の様な機能はついていませんので手振れによって3Dスキャンしたデータが元のオブジェとは変わって来る事です。
そこでこの「ScanMira」ではターンテーブルとスタンドがオプションで用意されており、固定し一定速度でオブジェを回転してスキャンする事でより精密な3Dデータを作成する事ができますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://igg.me/at/f94XpUWTw-4/x/7929074#/
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