スマートフォンで動画を撮影する際に手振れが気になる様な事ってありますか?
最近のスマートフォンのカメラには光学手振れ補正やデジタル手振れ補正と言った画面の揺れを吸収する為の機能が備わっていますので、ある程度の揺れは吸収する事ができますが、例えば歩きながら撮影すると言った様な大きくスマートフォンが上下する様な揺れに対しては完璧ではありません。
そこで注目するのがジンバルやスタビライザーと言った手振れを吸収する為の装置です。
ジンバルは回転台、カメラ用のものは雲台なんて言い方をしますが、要は1つの軸を中心に物体を回転させる装置の事で、ジャイロなどもこのジンバルの1つですが、カメラ用のジンバルは電動モーターによってカメラの向きを変える装置だったのですがモーターの性能は加速度センサー、そしてそのセンサーから得た情報を処理するICなどの発達で今ではジンバル=手振れを補正する為の装置の代名詞の様な感じになっています。
そして今回紹介する「DUKEN Switch X」は手振れしか防げませんが自撮りするにはとても便利な手振れ補正付き自撮り棒と言った様なガジェットになります。
チルト(上下)方向の制御がないジンバル
一般的なジンバルは3つの軸モーターによって上下左右と回転方向の3つの方向に対して揺れを抑える様な制御を行い画面を完全に固定したり、ボタン操作で取り付けたスマートフォンやカメラの向きの制御を行う事ができます。
一方この「DUKEN Switch X」では左右と回転方向の補正しなく上下方向を制御する為のモーターは内蔵されていません。その為価格は$59と非常に安いのが特徴で、例えば人物を足下から頭の先へと向かってカメラの方向をパンさせながら撮影する、地面から空へカメラの向きを一定スピードで変えながら撮影すると言った撮影をしないのであれば十分この「DUKEN Switch X」で撮影には事足ります。
何故ならほんのちょっとした上下左右のブレは回転を制御しているモーターで手振れはほぼ吸収できるからなので。あとパン(左右)方向は326°まで回転できますのでパノラマ撮影は可能です。
また回転方法は330°の可動範囲がありますのでボタン1つでスマートフォンの向きを縦から横へ、横から縦へと変える事ができますし、スティックを垂直ではなく水平ないし下向きに向けた様な撮影も可能なので地面から見上げる様な画角での撮影と言ったものも出来ますのでチルト方向の制御がないからと言って余程特殊な撮影をしない限りまず問題はありません。
伸縮ロッドに三脚
そしてこの「DUKEN Switch X」に1番魅力を感じるのは伸縮ロッドと三脚です。
スティックの根元は開く様になっており、開くと三脚になってスマートフォンを取り付けた「DUKEN Switch X」をどこかに安定して立てておく事ができますので、自撮りするには最適ですし、フォローモード等の最近のジンバルでは標準的に備えている撮影機能はほぼ全て搭載していますので1人で撮影しながらライブ放送すると言った用途にも使えます。
また伸縮するロッドは4段階で伸縮させることができ、最大で170mm伸ばす事ができますので、手持ちで自撮りしながら撮影すると言った撮影や、ローアングル、ハイアングルから撮影すると言った際にも便利です。
またスマートフォンの脱着も直接ジンバルにスマートフォンを固定するのではなく固定具をスマートフォンに装着してから「DUKEN Switch X」に取り付ける方式になっていますので、移動中にすぐに撮影を始めたいと言う時に固定具は引っ掛けて回すだけですぐにジンバルにスマホを固定する事ができますのですぐに撮影を始められます。
また撮影途中に一度スマホ操作したいと言った場合にも脱着がワンタッチな分、スマホをジンバルから取り外せて楽に操作ができると言うのも魅力的な所です。
ドリーズーム撮影
そしてこれは専用アプリ側の機能になるのですが、あおのヒッチコックが編み出した、作り出したドリーズーム(めまいショット)撮影機能を備えているのです。
このドリーズームはカメラレンズをズームインさながらカメラそのものは被写体から遠ざけて行くと言う手法で、被写体のサイズを変える事なく背景だけがどんどん広がって行くと言う映像撮影手法です。
このドリーズームでは被写体の大きさは変わっていないのに景色はどんどん変わると言う距離感の錯覚と言うかズレを感じる事から”めまいショット”等と言う名前がつけられており、最近ドローン撮影でよく用いられる撮影方法がこの「DUKEN Switch X」でも使えます。
またこの「DUKEN Switch X」の連続撮影時間は最大8時間で、アナモルフィックレンズを使った撮影にも専用アプリは対応しておりレンズをセットにしたバリエーション等もラインナップされていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
この記事へのコメントはありません。