電源やLAN等の弱電工事を1人で行う時、1番困るのは図面がなくてどの配線がどこに繋がっているのか確認する時です。
例えば分電盤でこのブレーカーはどこへ配線されているのか調べる際に全てのブレーカーを落とし、調べたいブレーカーだけを入れて、各コンセントや照明に電源が来ているのが、1つ1つの部屋を回って検電器やテスターを使って電源が来ているのかチェックすると言う気の遠くなる様な作業をしなければならない上、もっと厄介なのが途中で配線が断線してる場合です。

電源用のIVケーブルは配線の単線なので早々切れる様なものでもありませんが、LANケーブル等はちょっと金具で挟んだりしても断線したりしますので、どこで断線しているのか見つけるのが大変ですし、ケーブルを入れ替えると言うのも非常に大変なので出来れば断線した部分を探して補修したいのですが、これを見つけるのが非常に困難です。

そこで今回は、1人で電源工事や弱電工事をされている方に作業がとっても楽になる検電器「NF-825」をご紹介致します。

壁の中の配線の探索が可能な検電器

一般的に検電器は電線に電気が流れているのかどうかを確かめる検査機器で、ケーブルに検電器を当てて電気が流れているかのチェックを行いますので、当然見えないケーブル、壁や床下、天井裏のどこを配線が通っているかなんて言う事は一切調べる事はできませんし調べる専用の装置もありません。
ですが今回紹介するNF-825であれば感度を調整する事でそう言った隠れている配線を見つける事ができますし、従来では不可能なコンクリートや土壁の中に埋め込まれた配線を探すと言う事も出来ます。

そしてNF-825は電気の流れていない配線を見つけると言うのも得意で、NF-825は2種類のトランスミッターと受信機の3つで構成されているのですが、送信機に取り付けたプローブをコンセントや、探したいケーブルにダイレクトに接続する事で送信機から送出される電波は接続されたケーブルを流れ、ケーブルがアンテナの様になり、ケーブルを流れる電波を受信機で拾う事で壁の中の配線の位置を非常に正確に把握する事が出来ます。

よって例えば壁の中で断線してしまった様なケーブルを見つけると言う様な目的に使えますので、もし壁や床や天井に穴を空けて作業できる様な場所であれば、そこで断線を補修すればよく、配線を引き直すなんて面倒な作業はしなくて済みます。

ブレーカーの特定や配線先の特定が容易

次に1人で既存建物の電気工事をしていて1番大変なのがブレーカーとコンセント、照明等の配線関係を調べる事です。
特に古い住宅などでは配線図なんて言う様なものは残っていませんし、ブレーカーも今の様に照明とコンセント、クーラーと分けたり、部屋毎に接続するブレーカーを変えたりしておらず、途中で分岐して分岐して配線していませんので、このブレーカーからどこの部屋のコンセントや照明に電気が送られているのかと言う事を調べるのが非常に厄介で、一度ブレーカーを全部落として、1つのブレーカーだけを入れて検電器で全ての部屋のコンセントや照明、クーラーに電気が来ていないかチェックしなければいけませんし、部屋とブレーカーのある場所を何度も往復しなくてはいけません。

ですがこのNF-825があれば、部屋のコンセントに送信機を差し込み、受信機でブレーカーを当たって特定するだけの作業で簡単に見つけられますし、部屋のコンセントが全て同じ配線を分岐して配線されているのかと言う様な事を調べたいと言った場合も、部屋の1つのコンセントに送信機を差し込み、受信機を各コンセントに当てるだけでチェックできますので非常に楽です。

更にコンセントに直差しできる方の送信機は、漏電検査が行える様になっており、本来なら大変な漏電場所の特定もこのNF-825なら簡単に分かってしまいます。

弱電系のチェックにも活用可能

そしてNF-825は電源系以外にLANや自火報と言った弱電系の配線のチェックや探索にも使えます。
こちらも送信機を探したい配線に接続し、受信機を使う事で電源ケーブルと同じ様に配線をチェックする事ができるのですが、送信機にはRJ45コネクタが設けてあり、このコネクタにLAN端子を直接接続してチェックする事ができる上、電源ケーブルと同じ様に断線ヶ所のチェックと言った事もでき、CAT5,CAT6のケーブルに対応していると言うのも嬉しいポイントの1つでありますので、実際の使い方や用途など詳細は下記URLにてご確認ください。

https://www.kickstarter.com/projects/925707929/noyafamultifunctional-electric-wire-detector