みなさんは”音がうるさい”と注意を受けた事ってありますか?
最近ではリビングルームに家族全員が集まっていても個々人でタブレットやスマートフォンを使って動画観賞を行ったりと言う事が多く、個々のタブレットやスマートフォンから鳴る音が干渉して自分が再生している音が聞こえず、うるさいと言われたりします。
ではどうしたら良いのかと言えば、全員がイヤホンを使えば良いのですが、カナル型のイヤホンの様に耳を塞いでしまう様なイヤホンを長時間装着していると耳が痛くなったり耳の疾患を患ってしまったりと言うリスクもあります。
そこで今回は指向性スピーカーと言う他人には音が聞こえないスピーカー「Focusound™」をご紹介致します。
指向性スピーカーとは
指向性スピーカーと言うのは文字通り、ある決められた方向にしか音が飛んで行かないスピーカーの事で、基本的には指向性スピーカーの真正面にいるとそのスピーカーから再生された音は聞こえるけれども、少し位置がズレると全く聞こえないスピーカーの事です。
では一体どうしたらそう言った事が出来るのかと言えば、音は水面の波紋と同じ様にスピーカーから再生された音と言うのは360°広がって行きますが、音と言えども波なので、その波が伝わる方向を決めてしまえば音はある一定方向にしか伝わらず広がって行きません。
つまりその音の波が通る道上にいればスピーカーの音は聞こえますが、通る道上にいなければ聞こえません。
そのため、このスピーカーを使えば、複数人が同じ部屋にいたとしてもスピーカーから再生された音と言うのは他人がスピーカーの前にいなければ当然聞こえませんので、うるさいと言われる事はもちろんありませんし、イヤホンを身に着けて耳が痛くなると言った様な事もありません。
フォトフレームになるスピーカー
次に指向性スピーカーと言うのは基本的には超音波スピーカーと言う、音が真っ直ぐにしか飛ばないスピーカーを使って実現しているのですが、超音波スピーカー1つ1つの出力は小さいため、いくつもの超音波スピーカーを並べてスピーカーを作っており、超音波スピーカーを使った指向性スピーカーと言うのは実際に市販されています。
ですがこの「Focusound™」では超音波スピーカーを使わず目に見えないバイブレーションユニットと呼ぶ振動板を1枚のプレート状にギッシリと一定間隔で並べる事で透明なシースルーなスピーカーには見えないスピーカーに仕上がっています。
そのため、この「Focusound™」はシースルーな透明パネルに写真などを入れ、フォトフレームとしも使える様になっていますので、インテリアとしても使える様になっています。
360°サラウンド音再生
そして従来の超音波スピーカーを使った指向性スピーカーでは音質と言う面においては、そう期待できる様なものではありませんでした。
それは超音波スピーカーの再生レンジ(再生できる音の周波数帯域)が非常に狭い為で、これは超音波スピーカーを使っている以上仕方がありません。
ですがこの「Focusound™」で使われているバイブレーションユニットは100Hz〜20kHzと言う非常に幅広い再生レンジを持っており、2台の「Focusound™」を使う事で360°サラウンド再生も可能となっており、映画なども高音質で楽しめる様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1252022192/focusound-the-see-thru-glass-directional-speaker
この記事へのコメントはありません。