スパイスに拘りを持っておられる方は決してミルされて細かく粉状にされたスパイスは使わずに、その都度挽いて使います。
それは香りの高いスパイスと言えどすり潰してしまうと酸化を起こして味が変わるだけでなく、スパイスが持つ風味、香りも飛んでしまうからです。
ですが一般家庭ではすり鉢を使ってその都度すり潰すなんてのは余程時間に余裕がある方でないと無理です。
そこで一般的に使われるのがミル機能のついたスパイスボトルです。プラスチックや金属や木製の容器の先端にスパイスをすり潰したり砕いた入りするギミックが内臓されており、蓋を取って先端部分とボディー部分を両手で持って捻るとボトルの中に入れられたスパイスが挽かれて出て来ます。
ただスパイスボトルは先端の口をしっかりと固定していないとボトルを捻った時の力で周囲にスパイスが飛び散りますし、塩コショウで味付けしようとソルトミルとペッパーミルを捻って直接食材に振りかけムラができるとそれが味のムラとなって出て来ますし、大量にスパイスをミルしなければならない時などは、腕も疲れます。
そこで今回はミル機能のついたスパイスボトルが持つ欠点を見事にクリアしたとても使い易いワンハンドルペッパーミル「Ortwo」をご紹介致します。
まずこの「Ortwo」の特徴の1つは、みなさんが一般的によく料理に使われるコショウや岩塩だけでなく、ナツメグと言った硬くて大きいスパイスも細かく砕く事ができる事です。
スパイスはコショウの様に小さな球の様な形をしたものから岩塩の様に形の定まっていないもの、ナツメグの様な梅干しの種の様な形をしたもの、アーモンドの様な形をしたものまで様々あります。ですからミルやグラインダーと呼ばれるすり潰す道具はそのスパイスの大きさによってすり鉢状のすり潰す金属部品の刃の間隔や刃の大きさを変えなければ、ナツメグを潰す様な刃でコショウをすり潰すと、刃の間隔も刃の大きさも大きいので、ほぼそのままの球状の状態で出て来るか、押し潰した様な形でしか出て来ません。
一方、コショウをすり潰す刃ですとナツメグの様な大きな形のスパイスは刃と刃の間に入って行きさえもしません。
そこでこの「Ortwo」では6段階で円錐形のすり鉢状の部品の間隔を調整できる様にし、ほぼ全てのスパイスをこの「Ortwo」1つでミルできる様にしてあります。
そして工夫はそれだけでなく、ハンドグリップの様に片手でしかも女性の力でも簡単に握ってミルできる様に作られていますので、ハンドルの握る量を調整すれば食材に直接スパイスを振りかけた時も均等に上手に振りかける事ができますし、もしカレーなどを作るのにあたってたくさんのスパイスが必要な時は片手で握り続けていては手も疲れる上に必要な量をミルする時間もかかります。
そこで両手でハンドルを持ってほぼ目一杯開いて戻すと言う作業を繰り返せば、一度の大量のスパイスをミルできる上の両手を使うので手も突かれず非常に楽にたくさんのスパイスを短時間でミルする事ができます。
そんな「Ortwo」には”Ortwo”と”Ortwo Lite”が用意されています。どちらもスパイスを挽く刃の部分は非常に硬いアルミナセラミックと言う素材が使われているのですが、”Ortwo”のボディーがダイキャストでスパイス瓶がガラス、そしてハンドルが木製なのに対して”Ortwo Lite”はボディーがナイロンでスパイス瓶がプラスチックが使われ安価になっている分、強度がそれなりなので、詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1076299328/ortwo-grind-one-handed-or-two
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