昨年リリースされた、iPad ProではUSB-Cコネクタが採用されましたが、よくMacやこのiPad Proのスペック表を見るとThunderbolt 3(USB-C)と書かれています。
実はこのThunderbolt 3はUSB-CのAlternate Modeと言う仕組みを使った規格で、24の端子を備えたUSB-Cコネクタを流用しているだけで全く別ものなのです。
ですからUSB-Cの本来の規格であるUSB 3.1 Gen 2では最大10Gbpsでの通信しかできないのに対して、Thunderbolt 3では最大40Gbpsと実に4倍のスピードでデータ転送する事が可能です。
つまり、ケーブルを購入する時等もThunderbolt 3に対応したUSB-Cマルチハブや、外付けGPUやHDDと言ったものを接続するにはThunderbolt 3対応と書かかれていなければ、使用できないかスペック以下のスピードでしかデータ通信のやり取りができません。
また充電に関してもUSB-C PD(Power Deliver)と書かれていなければMacBook Proの充電用ケーブルとしては使えませんし、スペックに書かれている最大電力(18Wや40Wや60W)以上の給電はできません(できますが、使用している配線が細く発熱により配線が劣化して早々と使えなくなります)ので、そのあたりのスペックも確実に見なければなりません。
そしてそれはマグネットコネクタも同じで、今回はThunderbolt 3に対応したマグネットコネクタ「ThunderMag」をご紹介致します。
干渉しない絶妙なサイズ
まずこの「ThunderMag」はThunderbolt 3に対応し最大40Gbpsでの通信が行えると言うのは前述しましたが、それだけのハイスペックでありながら、MacBook ProのUSB-Cコネクタに差し込んだ際に隣のUSB−Cコネクタを覆ってしまわない、邪魔をしない、隣のUSB-Cコネクタが利用できるサイズに仕上げられていると言う事にも注目です。
マグネットをコネクタを使われておられる方ならそのコネクタ部分がどうなっているかご存じだと思いますが、片方は金メッキされた突起があり、もう片方は金メッキされた円形の端子が並んでおり、この端子同士が接触する事で電気的に通電する訳ですが、この端子部分の面積が狭いと流せる電流と言うのは少なくなりますし、かと言って隣の端子との間隔を詰めてしまうと隣合う端子同士で輻輳が起きてしまい隣の端子にノイズが乗って通信スピードが落ちてしまいます。
その干渉を避けながらこのサイズにコネクタを仕上げたのですから流石と言うべきです。
発熱量にも表れるスペックの高さ
そしてそのハイスペックな仕様は充電中のコネクタの発熱量からも見て取れます。
例えば100Wで充電している最中ならばケーブルには最大5Aの電流が流れる事になり、それが接点部分の抵抗の大小で発熱量に大きな差を生みます。
もちろんON抵抗と言って電流を流した時の電気抵抗が高ければ流れる電流が大きければ大きいほど発熱量は大きくなりますし、逆に少なければ発熱は抑えられます。
ですがどうしても接点と言うのはその電気抵抗が高くまた接点の接触面積も少なければ流せる電力量も限られていますのでその大部分が熱に変換されて消費されるのですが、「ThunderMag」の充電中のサーモグラフィの確認画像からもその温度が45℃付近とかなり発熱が抑えられているのが分かります。
そして発熱量が少ないと言う事は電力ロスが少ないと言う事だけでなくその熱によって受けるケーブルの劣化やノートPC等の回路基板の劣化も防ぐ事となりますので、色々な意味でこの「ThunderMag」は安心して使えるマグネットコネクタとして仕上げられていますで、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/922680849/thundermag-the-worlds-first-thunderbolt3-and-100w
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