最近のUSB-C PD充電器はGaN(窒化ガリウム)パワー半導体のおかげで非常にコンパクトになっただけでなく軽く、そして出力パワーも高く、価格もどんどんと下がって来ています。
中でも出力パワーは1年ほど前は65W程度が最高であったのが、最近では最大100W出力が可能なものも出て来ており、中には200W出力と言う、ちょっと驚く様なスペックを持ったUSB-C PD充電器もチラホラと見かける事があります。
一方モバイルバッテリーはと言いますと、USB-C PDに対応しているものも出ては来ていますが、充電対象をスマートフォンを位置づけたものが多く最大でも1ポートあたり20Wと言うものが多く、USB-C PDに対応したノートPCを充電できる様なモバイルバッテリーだったとしても最大で65W出力があれば良い方です。
これは1番ネックになるのがバッテリーで、バッテリーから一度に大量の電力を放電させる事ができない為に、コンセントに差すUSB充電器の様に大出力化する事ができないのですが、今回紹介しますモバイルバッテリー「SUPER」は何と合計で140Wも出力可能なモバイルバッテリーなのです。
MacBook Pro2台同時充電
さて、この「SUPER」にはUSB-C PD3.0充電規格に対応したUSB-Cポートが2ポート備わっています。
そのうちUSB-C1ポートは最大100Wの入出力が可能で、USB-C2ポートは最大65Wでの入出力が可能です。
つまりUSB-C1を使えばこのモバイルバッテリー「SUPER」を使ってMacBook Proを最大100Wで充電できるほか、100W出力以上の性能を持つUSB-C PD対応充電器を使えば最大100Wでこのモバイルバッテリー「SUPER」を急速充電できると言う事になります。
そのため、スマートフォンを1回充電するくらいのバッテリー容量でよければ10分程度あれば余裕で電力を蓄える事ができますので、朝起きて「SUPER」の充電を忘れていたとしても慌てる必要もなく、支度をしている間に充電しておいてやれば、1日Pokemon GOで歩き回っても安心です。
また同時に2台のMacBook Proを充電する際にはUSB-C1の最大出力は65Wとなり、USB-C1とUSB-C2それぞれ最大65WでノートPCを充電する事ができる能力を持っています。
合計5台同時充電可能
そしてこの「SUPER」にはUSB-Cポート2ポートの他にUSB-Aポートを2ポート備えており、端子の色が緑のUSB-Aポートは最大出力が22W(5V/4.5A, 9V/2A, 12V/1.5A)で、端子の色が橙のUSB-Aポートは最大出力が18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A)となります。
またこの他にQiワイヤレス充電にも対応しており、最大1台のワイヤレス充電に対応したデバイスが充電でき、合計で5台のデバイスを同時充電する事ができ、その時の出力電力の振り分けはUSB-C1:65WでUSB-C2+USB-A2ポートで合計65W+ワイヤレス10Wとなりますので、5台同時充電する際にはMacBook Proを2台同時充電する事は残念ながら不可能です。
ただパススルー充電にも対応しており、USB-C1に100W出力のUSB-C PD対応充電器を接続し、他のポートを使ってデバイスを同時に充電する事もできますので、旅行等の際には別途多ポートの充電器を持って行かなくても済むので便利ではないでしょうか?
パワーの秘密はテスラ
では何故このモバイルバッテリー「SUPER」は大きさも184.5mm×85mm×25mmで重さも580gと他の同等容量(この「SUPER」のバッテリー容量ha
26,800mAh)のモバイルバッテリーと変わらないのに出力は大きいのかと言いますと、パナソニックがテスラ車向けに開発したバッテリー(テスラ社の電気自動車に実際採用されているバッテリー)を使っているからです。
それ故に出力が高いしかも耐環境性も高いので安心して使えますが価格がやはり高価なので普通のリチウムイオン電池を使った”SUPER Lite(バッテリー容量:20,800mAh)”も用意されていますので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
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