VR(仮想現実)については、もう多くの方々が言葉だけでも知っておられるだけでなく既にアミューズメント施設やテーマパークなどでも体験しておらる事でしょうし、AR(拡張現実)に関してもPokemon GOで実際の部屋の中にいるポケモンに向かってボールを投げているのがAR(拡張現実)だよ、と言えばお年寄りも方でも分かるでしょう。
そしてこの他にバーチャルな世界と現実との世界を結びつけ、新たな世界を作り出す方式にMR(Mixed Reality:複合現実)と言うものがあります。これは例えばMRゴーグル等を身に着け、今、実際にいる部屋の中で壁に向かってボールを投げた時、Pokemon GOの様なARの世界ではボールは投げた方へずっと飛んで行きますが、MRの世界においては壁に当たるとボールは戻って来ます。
と言う様にMRと言うのは現実の中にバーチャルなものを映し出し、それがあたかもそこに現実に存在しているかの様に感じさせると言う技術で、目の前にバーチャルなタッチパネルを表示し、そしてそのタッチパネルを操作して何かを動かすと言うのもMRになります。
そしてそれを現実に体験できる身近なものにMicrosoftのHoloLens 2がありますが、これはまだユースフルに一般ユーザーが使えると言う様なものではなく、現在では研究用、産業用としてとしてのみとなっています。
そこで今回は一般ユーザーが使えるMRグラス「STELLAR Glass」をご紹介致します。
スクリーンサイズが変化
まずMRグラスの特徴として挙げられるのが空間認識です。
VRやARでも投影する映像のサイズを変化させ、テレビを見ている様な状態から、映画館のスクリーンで映像を見ている様な状態に見える様にスクリーンサイズを変える事は可能です。
ただそれはARではコントーラーを操作すると言った様な物理的なインタフェースを操作になりますが、MRにおいてもこの「STELLAR Glass」でも仮想的に28インチから800インチの大スクリーンまで画面サイズを任意に変化させる事ができるのですが、その操作はMR空間に浮かんだスクリーンを実際に触る事によって拡大縮小でき、MR空間に浮かんだスクリーンの両端を指で摘まんで腕を広げれば画面サイズが広がり、そして手でスクリーンを押せば広げたスクリーンを離して設置して見やすくすると言った具合です。
しかも周囲を真っ暗にせずとも屋外でなければ100k:1と言う非常にハッキリとしたコントラストによって周囲が明るい部屋でもハッキリと「STELLAR Glass」をが投影した映像は認識する事ができます。
仮想デスクトップを展開して超マルチディスプレイを実現
またこの「STELLAR Glass」では、スマートフォンやタブレットの他、SwitchやPS5等のゲーム機器、そしてPCとあらゆるデバイスを接続する事ができるのですが、接続したデバイスで出来る事は違って来ます。
ただその中で特徴的と言うか超魅力的なのが、仮想デスクトップをMRグラス上に展開して、実際に何枚ものディスプレイを設置せずともマルチディスプレイを展開できると言う機能です。
つまり映画の世界の中の自分の周囲に大きなスクリーンを投影してそこから情報を探すと言うような事と同じ事がこの「STELLAR Glass」では現実に可能となるだけでなく、手のジェスチャー、モーションによってMR空間に投影さたスクリーンはオープンしたりクローズしたり、移動させたりと言った事が自在にできるのです。
3Dコンテンツの再生も可能
更にこの「STELLAR Glass」はMR空間にバーチャルなディスプレイを映し出すだけではなくフルスクリーンに3Dコンテンツの再生も行え、それは映像としても3Dコンテンツだけではありません。
例えばPCに表示された3Dオブジェクトを実際にMR空間に浮かび上がらせ、そして手のジェスチャーによってMR空間に投影された3Dオブジェクトを手のジェスチャーによって動かしたり拡大・縮小させたり、それが家具であれば実際に部屋に置いてサイズを確認すると言った事もできるのです。
なお近眼の方には補正用のレンズも付属しておりメガネやコンタクトを着用せずとも使用できる様にもなっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/427680735/em3-stellar-the-lightest-4k-mixed-reality-glasses
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