SSDの価格低下はHDD以上に急速に進んでおり、特にM.2規格と言ってIntel 9シリーズ以降のマザーボードに採用された新しいインタフェース規格に対応したSSDはSATAのSSDと比較すると非常に安価です。
また、mSATAの転送速度は6Gbpsですが、M.2は10Gbps~32Gbpsと転送スピードも非常に高速なのも魅力的な面で、タブレットや薄型のノートPCなどには積極的に採用されています。
ただその高速アクセス可能なM.2 SSDを外付けで使おうとすれば、M.2 SSDの転送スピードに合致したインタフェースを採用しなければ、折角持っている高速アクセスと言う能力も十二分に発揮できません。
そこで今回は、接続規格としてThunderbolt™4を採用して2800mb/sと言う高速アクセスが可能なSSD「GigaDrive」をご紹介致します。
Thunderbolt 3とThunderbolt 4の違い
今、Intelチップを搭載したMacはThunderbolt3、Appleシリコンを搭載したMacはThunderbolt4を搭載しており、この「GigaDrive」は後者のThunderbolt4規格を採用しているのですが、実際のデータの転送スピードはThunderbolt3でもThunderbolt4でも最大40Gbpsと変わりませんしThunderbolt4は下位互換でThunderbolt3規格を採用したマシンでも最大40Gbpsでの通信が可能です。
では何か大きく変わっているのかと言いますと、高速データ通信を行った時の補償です。
Thunderbolt3では40Gbpsで通信できるのは最長0.8m以下のケーブルでないと40Gbpsで通信できず0.8mを超えると20Gbpsに制限されますが、Thunderbolt4では最長2mまで40Gbpsでの通信が可能となっています。
つまりThunderbolt4の方が長いケーブルを使えると言うよりもケーブルやマシンがノイズ等を受けた時のエラー処理が高速かつ的確に行えると言う事になります。
つまりこの「GigaDrive」の様なSSDの場合、大きなファイルを転送した際にThunderbolt3だとなかなかコピーが終わらないけれど、と言う様な状態に陥っていてもThunderbolt4ではサクッと終わってしまう事を意味しています。
またThunderbolt3ではコントローラ1台あたりのダウンリンクは最大2ポートで、PCIeベースの最大データ転送速度は16Gbps、4Kモニターは1台しか接続できませんが、Thunderbolt4ではダウンリンクは最大4ポート、PCIeベースの最大データ転送速度は32Gbps、4Kモニターを2台接続できる様になっており、これもSSDの様なデバイスは巨大なファイルの転送がサクッと終わる要因となっています。
100GBのファイルをたった36秒で転送可能
では実際の転送スピードはどうれくらいなのかと言いますと、Spped testを使ったテストではReadは約2700MB/s、Writeが約2500MB/sと、ReadもWriteもシーケンシャルアクセスでは2500MB/sを超えており、理論値では100GByteのファイルをたった36秒弱で転送できますので、ノートPCのSSD容量をアップして倍々ゲームの様にPCの価格がアップする事を思えば、これだけの転送スペックがあれば内蔵SSDは最小スペックにして外付けで増やす方が賢いと言えます。
タフなボディー
そしてこの「GigaDrive」はデータの転送スピードが早いだけではなく、とてもタフで放熱性の良いボディーで内部のM.2 SSDを保護しています。
ではどれくらいタフなのかと言いますと、SSDなのにIP67防水に対応しているのです。
つまりこの「GigaDrive」は30分水没させても内部に水が浸入しないと言う心強い性能を持っており、移動中に雨に濡れたり、テーブルの上に置いたコーヒーカップを転かして「GigaDrive」にコーヒーがかかっても問題ありませんし、何なら水道でケースについたコーヒーを洗い流して綺麗にする事さえ出来ます。
なおこの「GigaDrive」ですが、最大容量は4TBで、この他に1TBと2TBがラインナップされているのですがコスパ的には4TBがオススメですので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
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