iPhone13 Pro/Pro Maxでは超広角レンズを使いマクロ撮影を行う事ができる様になりました。
ただ一般の方が顕微鏡を覗いている様な感じのマクロ撮影を利用する機会があるのか?と言えば日常的にはとても少なく、人によっては興味もないのでマクロ撮影機能があるけれど、撮影してみた事はないと言う方もおられるでしょう。
ですがスマートフォンでマクロ撮影が可能となれば、小さなボタン電池にプリントされた品番を読みやすくなったり、お札にすり込まれ真肉眼では見る事が難しい秘密の文字列を見つけたりと言った事が容易に行えます。
そこで今回はマクロ機能のないスマートフォンで最大800倍に拡大撮影可能なマクロレンズ「iMicro Q2p」をご紹介致します。
ナノサクションパットによる貼り付け
まずスマートフォンのカメラにレンズを取り付けるにあたり問題となるのがどの様にして取り付けるかです。
これには大きく二通りの方法が取られているのが一般的で、1つはレンズのついたクリップをレンズがスマートフォンのレンズと重なり合う様に挟むタイプ、もう1つは専用のスマートフォンケースを用意してケースにレンズをマウントしてスマートフォンのレンズと重なり合う位置にレンズを持って来る方法です。
ただどちらの方法もスマートフォンを新しくすると使えなくなる可能性があるのが1つ難点です。
また別な方法として、独立したマクロレンズにスマートフォンのレンズを重ね合わせて撮影すると言うタイプのものもありますが、これは毎回の位置合わせが大変です。
その点今回紹介するマクロレンズ「iMicro Q2p」は使用する度にスマートフォンのレンズに貼ると言う作業はあるものの、ナノサクションパットと見目に見えない吸盤の集合体によって自由に脱着する事ができますので、使用しているスマホが変わっても撮影に影響はありませんし、またレンズを貼り付けるので撮影も楽ですし不要な時は外しておけるのもメリットです。
シーソーでピント合わせ
そしてこのマクロレンズ「iMicro Q2p」のピント合わせが非常に面白く合理的なのです。
ではどう言った部分が面白くて合理的なのかと言いますとシーソーを使っている点です。通常、マクロレンズでの撮影は顕微鏡でピントをプレパラートの上に乗せたものに合わせようと思えばオートフォーカスでは無理です、数mm単位、0.1mm単位でレンズを被写体に近づけたり遠ざけたりしないとピントがなかなか合わないので撮影が1番苦労するのです。
その苦労をおそらく知っているのでしょう。この「iMicro Q2p」ではシーソーの様な台座が付属しており、フォーカススタンドと言う上面がスロープの様に斜めに傾斜した台座の上をスマホを滑らせる事でシーソーの板となったスマートフォンは上下しピントが合わせられる様になっているのですからよく考えられています。
ケースは台座に
そしてマクロ撮影にはバックライトが必須です。
顕微鏡でも反射レンズで光を反射させ撮影対象を裏側から照らし出してやらないと撮影したら真っ黒かグレーで何も写っていないと言う事は大いに有り得ますし、何かしらのバックライトが必要です。
そう言う点、この「iMicro Q2p」ではレンズやシーソーのパーツが入っていたケースが土台となり、ケースの上に撮影する為の素材を置いてスマートフォンを被写体に向ける事でスマートフォンのLEDの光がケースの中で反射して被写体を裏側から照らしてくれる構造となっており、マクロ撮影に別途機材が必要だったりと言う事もなくこの「iMicro Q2p」だけでマクロ撮影は完結する様に便利に作られています。
ですからもし、来年の夏休みの自由研究でマクロ撮影を使った研究などを考えておられる方で興味を持たれた方は是非、下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1289187249/imicro-q2p-an-800x-polarizing-fingertip-microscope
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