レーザー彫刻機は非常に強力なエネルギーを持ったレーザーを素材に当て、素材を熱し焦がす事で彫刻を行う装置です。
そしてレーザー彫刻機には現在、XYステージと言ってレーザーモジュールを搭載したヘッドを前後左右に動かしながらレーザー彫刻を行って行くタイプと、レーザープロジェクターと同じ装置を搭載し、レーザーモジュールから発射されたレーザー光をレンズによって照射方向を移動させてレーザー彫刻を行うタイプに分かれます。
そして広い面積をレーザー彫刻するのであればXYステージを使ったものが有利ですが、速さを重視するなら照射方向を変えるプロジェクター式の方が圧倒的に早く有利で、今回紹介する「Xming Laser Engraver Cutter」は後者タイプで、3.5Wのハイパワーブルーレーザーモジュールを搭載しています。
ガルバノスキャニング方式で凹凸のある面にもレーザー加工可能
今回紹介するレーザー彫刻機「Xming Laser Engraver Cutter」は最大出力3.5Wの450nmの青色レーザーモジュールを搭載しており、紙、コルク、フェルトと言ったレーザー彫刻で用いられる素材はもちろんの事、木材や竹、革や布の他、プラスチックや金属、セラミックと非常に幅広い身の回りのにあるもの殆どにレーザー彫刻を施せる彫刻機でありながら、価格はKickstarterのキャンペーンでは4万円を上回らない驚くべき価格で提供されています。
特に金属にレーザー彫刻を行おうとすれば相当パワーのあるレーザーモジュールを使用しなければならず、このレーザーモジュールの価格が高価な事からレーザー彫刻機の価格を押し上げる要因となるのですが、この「Xming Laser Engraver Cutter」では金属にをいても吸収率の高い青色レーザーモジュールを採用する事で表面のコーティング加工は必要となりますが、鉄やアルミだけでなくステンレスや銅、と言った様な素材にもレーザー彫刻を施す事ができます。
また、レーザーは一点から方向を変えて照射されますので、凹凸がある素材に彫刻するとどうしても歪んでしまうのですが、この「Xming Laser Engraver Cutter」ではガルバノスキャニング方式にする事で凹凸のある素材に対しても歪まずにレーザー彫刻する事ができます。
そして彫刻できる面積は10cm×10cmで、最大スピードなら1秒間に4.8mと言う超高速でレーザー彫刻が可能なので仕上がりも非常に早いのが特徴です。
狙った位置に失敗せずに彫刻できるプレビューモード
次にレーザー彫刻機の機能として欠かせないのが、どの位置にレーザー彫刻できるのかと言うプレビューモードです。
高性能なレーザー彫刻機は、レーザー彫刻機に搭載されたカメラで素材を撮影し、その映像を見ながら彫刻を施す場所の位置決めが出来たりするのですが、安価なものはどこに彫刻されるのか、およその場所は分かるけれども厳密には分からないので、レーザー彫刻してみない事にはどこに彫刻されるのか分からないと言う事が多いのです。
ですがこの「Xming Laser Engraver Cutter」ではレーザーモジュールの出力を落として、彫刻を施す場所をレーザーを素材に当てて指し示すと言うモードがありますので、レーザーが描く枠を見ながら位置決めをすればほぼ失敗せずにレーザー彫刻が行えます。
またこの「Xming Laser Engraver Cutter」を動かす為のアプリはiPhoneないしAndroid向けのスマホアプリなので、スマホさえ持っていれば使えると言うのもポイントの高い所です。
分解できて収納もコンパクト
そして3Dプリンターにしてもレーザー彫刻機にしても、彫刻サイズが10cm×10cmだとすればそれ以上の大きさがあり、収納場所を取られるのですが、この「Xming Laser Engraver Cutter」は本体とスタンドを分解収納する事ができ、使いたい時に組み立ててレーザー彫刻を行う、終われば分解して収納でき収納場所を取らないと言うのもこの「Xming Laser Engraver Cutter」の魅力的な所ですので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/formovie/xming-powerful-2-in-1-laser-engraver-and-cutter
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