一般的な住宅に使われているシリコン系の単結晶タイプのソーラーパネルの発電効率はおよそ20%前後で、シリコン系の単結晶タイプではこれが限界だと言われています。
一方で新しい素材を使う事で発電効率を飛躍的に向上させたソーラーパネルもありますが、価格的にはシリコン系単結晶パネルには適わず、価格がボトルネックになっていて普及が進んでいないのも事実です。
そこで今回は、シリコン系の単結晶タイプのソーラーパネルでありながら何と発電効率は60%と言う驚異的なソーラー発電モジュール「TIPA」をご紹介致します。
発電効率60%の訳
では何故、今回紹介するソーラー発電モジュール「TIPA」が発電効率20%が限界と言われているシリコン系の単結晶パネルにおいて発電効率が60%と3倍になるのかと言う徒、それはこの「TIPA」の形状にあります。
一般的なソーラーパネルは板状になっており、太陽からの光を直接パネルが受け取る仕組みになっていますが、今回紹介する「TIPA」では、「TIPA」そのものは6角形の形をした屋根付きの家の様な形状になっており、壁の役割をも果たしているソーラーパネルは内側を向いています。
但し階段状になっている様に見える屋根と、「TIPA」内部に設置された6角錐の反射板によって、太陽光はまず屋根のプリズムによって屈折され、壁の太陽パネルに当たり、太陽パネルに当たった光のうち20%は電気エネルギーに変換されますが、残りの80%はソーパーパネルによって反射され、その反射された光は6角錐の反射板に当たり反射して再び同じソーラーパネルに光は当たり、ここでもう1度、20%の光が電気エネルギーに変換されます。
そして再びパネルに当たった光は20%を電気エネルギー変え、光は反対側のパネルに反射し外への逃げて行きます。
つまりこの「TIPA」では、一般的なソーラーパネルでは、太陽光は1度しか当たりませんが、この「TIPA」では太陽光を何度も反射させ、その反射を繰り返し行わせる事で発電効率を上げているのです。
1台あたりの最大出力は45W
次にこの「TIPA」は直径約40cmの6角形のハウス型形状であるにも関わらず、何と最大出力は45Wもあり、最大出力10WのUSB-Aポート1ポートと、最大出力100WのUSB-Cポートを2ポート備えており1台ではUSB-Cポートの最大出力は45Wですが、デイジーチェーン接続にする事で最大100Wの出力を得る事ができます。
そしてこの「TIPA」の階段状に並べられた屋根による光の屈折は、これまでパネルに垂直に当たらなければ最大出力を得る事ができなかった太陽光発電において、光の向きを修正しパネルに対しては常に同じ角度で当たる様になっているため、コンパクトでしかも発電効率の良いソーラー発電モジュールになっています。
10個セット以上はMPPTコントローラーが付属
そして「TIPA」が5個セットになったバリエーションでは、MC4コネクターが付属しており、ソーラー充電対応のポータブル電源を直接充電する事ができますし、10個以上「TIPA」がセットになったバリエーションではMPTTコントローラーが付属しており直接、電荷製品を接続して動かせるだけでなく、自宅の屋根の上やキャンピングカーの屋根の上に設置して電力を賄うと言った目的にも使用する事ができますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/tipa/tipa-total-internal-photonic-absorption
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