最近は一般の家電量販店でも音声翻訳マシンを見かけたりしますが、スマートフォンのアプリとこれら音声翻訳マシンと何が違うの?と疑問に思われる方に違いを簡単にご説明致します。
まずある言語で話した言葉を違う言語に翻訳して通訳させる場合、まず最初に機械翻訳では話した言葉を文字に書き起こす”音声認識エンジン”と言うシステムが使われます。そしてその音声から書き起こされた文章を多言語に翻訳するのが”翻訳エンジン”で、それを言葉として流すのが”Speechエンジン”となります。
そしてこれら各エンジンはGoogleだけが提供しているのではなく、IBMのワトソンやMicrosoftのBingと言ったメジャーな会社も提供しており、それぞれ個性や特徴の様なものがあり、ある言語を文字起こしする音声認識エンジンはワトソンが比較的認識率が良く、翻訳はGoogle、発生はBingと言う場合もあり、これを自動的に組み合わせて利用しているのが専用の音声翻訳マシンで、代表的な翻訳アプリであるGoole翻訳だけで翻訳したものより言語によっては翻訳性能は格段に変わります。
つまり人でも適材適所と言いますが、音声翻訳マシンも言語に合わせてエンジンを選ぶ事でより良いものとなり、今回紹介する「ONE Mini」もそう言った翻訳エンジンを言語に合わせて自動的に変更して翻訳してくれる音声翻訳マシンで、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、アラビア語、イタリア語の計12ヶ国語の音声翻訳を行う事が可能です。
海外でも安心して使えるパケットフリー
まずこの「ONE Mini」の1番の特徴としては1秒以下で相手の話を理解し、瞬時に翻訳してくれる翻訳機能です。
やはりスムーズに会話するには翻訳マシンのタイムラグはプライベートな時は良いかもしれませんが、ビジネスにおいてはマイナスです。
ですがこの「ONE Mini」はクラウドの翻訳サーバーを使用するのではなく、既にこの「ONE Mini」に内蔵した翻訳エンジンを使い12言語と扱える言語数は多くはありませんが、この「ONE Mini」の翻訳エンジンそのものが翻訳してスピーチしますので海外へ出かけて通信費が気になる様な時でもこの「ONE Mini」はパケットを使わないので安心して使えます。
難しい話はオペレーターがお手伝い
そしてこの「ONE Mini」が他の音声翻訳マシンと決定的に違う所が、翻訳できない様な講演で話される長文や、専門性の高い単語が飛び交う会議の会話は人の手を借りる事ができると言う事です。
具体的に言うと「ONE Mini」が拾った会話はスマートフォンを通じてオペレーターに回され、そして翻訳オペレーターが通訳してくれるのです。ただ1つデメリットは無料ではないと言う事です。ただお金はかかっても翻訳が必要と言う様な場面では、通訳を探す必要もなく通訳を一時的に雇うよりも安価に翻訳してくれますので、メリットは大きいでしょう。
記録も可能
そしてこの「ONE Mini」が他の翻訳マシンと違う点は、話した内容、翻訳した内容を全て音声と文字で記録できると言う事です。
Bluetoothでスマートフォンと接続し専用アプリケーションを使う事で会話は全て録音、そして文字起こしされますので、議事録を作成する様な場合に大幅に手間が減りますし、「ONE Mini」が翻訳した内容が聞き取れなくてもスマートフォンの画面を見れば分かり、聞き直す必要がないので会話もスムーズに行えます。
最後にもう1つの顔が….
またこの「ONE Mini」には音声翻訳マシンとしての機能の他にもう1つBluetoothレシーバーとしての顔を持っています。
つまり翻訳マシンですと旅行でしか外国の方と接しない様な方はせっかく購入しても年に数回しか使われません。
ですがこの「ONE Mini」は日常的に音楽を聴く為のBluetoothレシーバー(別途、有線のイヤホンやヘッドホンが必要です)として使え、連動動作時間は何と10時間もありますので、日頃の通勤や通学の時に音楽を聴く為に使用していて、突然外国の方に道を聞かれた時にこの「ONE Mini」を使って道案内をするなんて事も可能ですよね。
そんな「ONE Mini」にはまだ紹介しきれていない機能が他にもありますので、もし詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/onemini/one-mini-a-pocket-multilingual-assistant
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