Arduinoをインターネットに繋ぐにはEthernetシールドやWiFiシールドを使うしかなく、これらシールドはとっても高くArduinoそのもののメモリーも限られているのでArduinoをネットに繋いでサーバーにしたりサーバーへデータをPUSHしてサーバー側で何か処理させようと言うのはかなりハードルの高いものでした。
それがESP8266と言う数百円で手に入るシリアル接続で制御できるWiFiモジュールが登場して制御線もたった2本だけでインターネットに、しかもWiFiで接続できる様になってハード的な環境はすごく良くなりました。
ですが、ハードは良くなってもそれを使う為にはプログラムを書かなくてはいけません。WiFiモジュールもインターネットのデータリンク層がどう言う仕組みになっているのか?TCPやUDPプロトコルはどうやって書いて制御していいのか知らなければハードルは高いままです。
そのデータリンク層やTCPやUDPの処理の仕方など知らなくても簡単にインターネットに接続できる様にしたのがこの「Riots」です。
この「Riots」はインターネットに接続する事で自動的にRiots Cloudと言う独自のサーバーに接続され、ユーザーはRiots Cloudにブラウザーや専用のスマートフォン用アプリを使って接続する事で、クラウド経由で手元の「riots」にプログラミングをしたり、センサーを使って収集したデータをサーバーのデータベースから呼び出して参照したり加工したりすることができます。
「Riots」は「THE RIOTS MAMA」と呼ばれるインターネットに接続する為のインタフェースと「THE RIOTS CORE」と各種センサーボードを組み合わせたBABIESをセットで使います。もしインターネットに接続してクラウドでデータ収集する必要がなければ「THE RIOTS MAMA」を使用する必要はありません。
「THE RIOTS MAMA」と「THE RIOTS CORE」は2.4GHz帯の無線モジュールで接続さてMAMA1台に対してCOREは複数個接続可能です。MAMAは言わばCOREが出力したデータをクラウドへアップロードしたり、あるCOREが出したデータを別のCOREへ転送する為の通信ユニットであり、COREをプログラミングする為のユニットでもあります。
一方COREそのものはArduinoが搭載された互換ボードです。ですから制御プログラムはこのCOREに書き込まれますので、センサー1つに対して1つのCOREで制御しますので、プログラミングをする方としては制御するセンサーが少ないのでプログラムを書くのはとても楽になります。
そしてCOREは電池駆動ですので近くに電源がなかったり電源を引く事ができなくても動かす事ができますのでどこにでも設置する事ができます。例えば屋外の気象データを観測したければAIRを屋外の濡れない場所に置いておくだけで気象データの観測ができると言うわけです。
そしてRiotsには現在のところ下記モジュールが用意されています。
・THE RIOTS AIR ->温度、湿度、気圧センサー
・THE RIOTS COLOR -> カラー、照度、周波数センサー
・THE RIOTS GYRO -> ジャイロ、加速度センサー
・THE RIOTS BUTTON -> 3つのタッチスイッチ
・THE RIOTS DC CONTROL -> 電圧変換 5-12V IN 5V OUT
・THE RIOTS USB -> USB<–> UART変換 プログラミング
・THE RIOTS BREAKOUT BOARD ->ユニバーサル基板
BREAKOUT BOARDはセンサー回路を自作するのに使います。 DC CONTROLは電源が取れる場所であれば12VまでのDC電源があれば電池は不要になります。
USBモジュールは、PCに直接COREを接続し、Arduino IDEでプログラミングをしたりシリアルモニターを使ってデバックを行ったりする時に使用します。
Ritosは配線フリーで使えるとても便利なArduinoです。しかもセンサー1つにArduinoボード(CORE)を1つ与えると言う贅沢な仕様でたくさんのセンサーを接続し過ぎてプログラムが長くなりすぎてメモリー不足と格闘しなければならないと言う事もなくなります。
しかもセンサー事にプログラムを分けわれますから各プログラムのコードもスッキリしてスクロールする量も減ってデバックもし易くなります。
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クラウドサーバーの使用は無料です。
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