ステディカムとジンバルの違いってご存知でしょうか？どちらも手持ちで撮影する場合に上下左右に揺れない安定した映像を撮影する為の手ブレを補正する為の撮影補助装置であるには変わらないのですが、ジンバルと言うのはカメラをXY(上下左右)そしてZ軸(回転方向)に回転させる装置の事で、今はそのジンバルの軸にモーターを取り付けて手ぶれ補正ができる様になっており、カメラをモーターで一定速度で動かしてアングルを変えつつカメラの揺れを補正して安定した映像が撮影できる装置になっており、ステディカムはカメラと釣り合う”オモリ”（カウンターバランス）を装置にセットする事で指の上に乗せた”やじろべえ”を動かしても比較的安定してあまり揺れずしかも指から落ちないのと同じで、装置全体の揺れをカメラとカウンターバランスでバランスを取って揺れを防ぐ装置で、電動でパンやチルトして撮影する機能はなく、今回紹介する「Volt」は後者のステディカムになります。
ではステディカムよりもジンバルの方が電動でカメラを動かせるのでジンバルの方が高性能で良いんじゃないの？と言う事になるのですが、実は欠点もあるのです。
その欠点と言うのは素早い動きにはジンバルはついて行けないのです。ジンバルは揺れをモーターで補正します例えばカメラが下を向いた事をセンサーで感知するとモーターはカメラが上方向に下方向に向いた分だけ動かして写している風景がブレない様に固定しますから、急にカメラをパン(横方向の移動)させると、それは一瞬はブレだと感知して右にパンさせると左にカメラを向けてしまい、チルト(上下方向)でも同じ様な事が起こりますので、素早く動く被写体(素早く走り回る子どもや目の前を通り抜けるF1カー)を撮影するとなるカメラをパンさせたいにブレたと勘違いしてワンテンポもツーテンポも遅れてカメラの向きを変えますので撮影した映像もそう言うワンテンポもツーテンポも遅れて被写体を追う映像となってしまいます。
方やステディカムは”オモリ”で揺れだけを吸収していますのでそう言う急激なパンさせる撮影いおいては手の動きに合わせてカメラも動きますので、ジンバルの様な遅れは全く出ないと言うメリットがあるのです。ですから素早く動く被写体を撮影する場合にはそう言う被写体の撮影するのが得意と言うジンバルなら別ですが、ステディカムの方が優れているのです。
そしてこの「Volt」はスマートフォン専用のステディカムで、オモリの関係で装着できるスマートフォンの重さは100〜200gと限定されてはいますが、iPhoneを始めメジャーなスマートフォンの重量は大抵この範囲にありますから実質どの様なスマートフォンでも撮影に使用できます(挟めるスマートフォンの幅は58〜80mm)。
ただオモリとこの簡素な構造では完璧に100％ブレを無くす事はできませんから、そこは「Volt」に内蔵されたジャイロを使ってブレを防いでいますのでバッテリーは必要ですが、8時間の連続撮影が可能となっていますからバッテリーを大量に消費するジンバルの様に途中でバッテリーがなくなって撮影できなくなると言う事はありません。
そしてジンバルの場合はXYZ軸のモーターでスマートフォンの挙動を制御していますのでモーター部分が出っ張ってしまいどうしても重くコンパクトになり辛くバッテリーの重さも合間って長時間の撮影だと腕も疲れますが、この「Volt」は微細なブレ、いわゆる手ブレを抑える機能しかありませんのでジンバルほどの大きな制御用のモーターも必要ありませんから軽いので撮影時に使用していても疲れません。
またこの「Volt」はコンパクトに折り畳んで上着のポケットに入れて持ち歩ける様に設計されていますので、ジンバルだとちょっとポケットに入れてと言うのは無理なので持って歩く時は必ずバッグが必要になり持って出ると言う事が億劫になりますが、この「Volt」ならちょっと散歩に出かける時に気軽にポケットに入れて出かけらますので、あぁ〜持っていればブレていない綺麗な映像が撮影できたのにと言う後悔がジンバルには起こってもこの「Volt」はポケットに入れて携帯しておく事が気にせずにできますので、常に持って いさえすればそう言う後悔がありません。
そしてもう1つ「Volt」にはジンバルには100％無理実現できない機能があります。それは元々のステディカムの構造にも関係しているのですが、「Volt」はバッテリーが切れても手ぶれ補正機能が働くと言う事です。これは前述した様にステディカムと言うのは”やじろべえ”の様な構造になっており、スマートフォンと釣り合いの取れるだけの”オモリ”を取り付ける事でブレを吸収している為でモーターを使ってブレを吸収するジンバルには絶対に真似ができませんので、もしステディカム「Volt」に興味があると言う方は下記URLにて詳細をご確認ください
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