今回紹介するスライドレール「Wiral LITE」はパーソナルユースではおそらく世界初となる吊り下げ型、ロープウェイ型のスライドレールで、普通のスライドレールでは到底不可能な撮影を可能にするスライドレールです。
と言いますのも普通の撮影用スライドレールは列車のレールやプラレールの様に地面の上に繋いで置いて行ってその上を移動させる事で、スライドレールに乗せられたカメラは画像が揺れる事なく、しかもスムーズに滑らかに移動しながら映像を撮影する事が可能なのですが、問題点として地面が平らである事、そうかステーを使って橋桁を立てて橋の様に渡しながら置く事ができると言う条件があります。
ですから撮影用スライドレールを使用すると地面に近いアングルでの撮影には最適なのですが、例えば頭上から真下を狙う様な絵や、川や湖と言った水の上を移動する様な撮影の仕方は100%できません。ただ最近ではドローンがあるのでドローンを使ってもそう言う撮影はできる様にはなっているのですが、時間をかけてゆっくりと移動しながら撮影するにはバッテリーの問題が出て来るのでそう言うゆっくりとしたタイプラプス撮影の様な撮影には向いていません。
ところがこの「Wiral LITE」はワイヤーに吊し、そのワイヤーの上をロープウェイの様に移動しますので、上空から真下を狙うと言う様な絵を撮影するのにはまさにピッタリな撮影用スライドレールと言えますし、また設置する高さを低くすれば地面の上に置いて設置するスライドレールと同じ様な絵を撮影する事だってできるのです。
そしてこの「Wiral LITE」の撮影能力は最大1.5kgまでのカメラ、ビデオカメラ、スマートフォン、GoProと言ったありとあらゆる撮影機材を乗せて撮影を行う事ができますしまた、移動スピードは2.7mm/sec(0.006mph:0.01km/h)~12.5m/sec(25mph:45km/h)と超ゆっくり(1秒で3mm移動)撮影から超高速(1秒で12.5m移動)撮影まで行う事ができるのです。
では実際の使い方はどうなのかと言いますと、まずはワイヤーを張る場所を見つけ、そしてカラビナのついたワイヤーの先を木や電柱やフェンス等に引っ掛けたり巻き付けたりしてから、リールのロックを外してワイヤーを伸ばし、そしてもう一方の引っ掛ける場所まで伸ばしたらリールにロックをかけ、付属のバンドを木やフェンスに巻き付けたり引っ掛けたりしてリールに引っ掛けてリールごとテンションをかけて引っ張ってワイヤーを張れば準備完了です。
あとはロープウェイのゴンドラの様にワイヤーに車輪を引っ掛ければ準備完了で、いつでも撮影を開始する事ができます。
なおワイヤーは最大50mありますので、例えば走っている選手を「Wiral LITE」で追いかけながら撮影すると言う事もできます。何故なら「Wiral LITE」はスマートフォンを使って移動スピードを設定して走らせると言った様なデバイスではなく、専用のコントローラーのボリュームを回す事で速度はリニアに変える事ができるからで、選手のスピードに合わせて撮影する事ができます。
なおオプションとして予備バッテリーが$25、そして100mのロングケーブルが$49で追加購入する事ができますので、もし50mで足りないと言う方は100mを一緒に購入する事で倍の距離の撮影を行う事ができますので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1332617026/wiral-lite-the-easy-cable-cam-for-impossible-film
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