USB-Aの充電出力はその昔は5V/1Aが最大で、多くのUSB電源やPCからの給電は500mAと、その充電性能は2.5W程度しかありませんでした。
その後、スマートフォンの充電にUSBが採用される事となりUSB-Aの充電も5V1A→5V/2Aに引き上げられましたが、これでも最大出力は10Wです。
ですからその頃のUSB充電器にはたくさんのUSB-A端子をズラッと並べたUSB充電器があり、6ポートや10ポート、ちょっと変わった製品では20や30ポートと、一体何をどれだけ充電するの?と言うくらいたくさんのUSB-Aポートを備えたUSB充電器がたくさんありました。
ですがQuickCharge等の急速充電規格が出て来てより大電力で充電が可能になると徐々にポート数が減って行き多くて4〜5ポートあれば良く、最近ではもうに慣れてしまった感のあるUSB-C(PD(Power Deliver)対応のものも含めて)に移行してからは1つのポートの出力電力が大きい事から、普通は2ポート、多くても3ポート、また高出力のものは1ポートしかないUSB-C PD対応充電器のものが主流ですが、それだと圧倒的にいつも持ち歩いているデジタルガジェットを一度に充電する事はできません。
ましては出先で、スマホはもちろん、タブレットもノートPCも、モバイルルーターもバッテリーが切れかけていて一気に充電がしたいと言う時に持っているUSB-C PD対応の充電器のポート数が少なければ取捨選択しなければなりません。
そこで今回は、そう言う取捨選択をしなくても良い何と6ポートもあるUSB-C PD対応電源「energyhub」をご紹介致します。
6ポート全てで合計150W出力、1ポートの最大は100W
さて、この「energyhub」の特徴はと言うと6つのポートが全て同じ仕様になっており、どのポートも最大で100Wの出力に対応しており、合計で150Wもの充電電流を流す事のできる、とてもパワフルな充電器だと言う事です。
USB-C端子を装備した充電器の場合、ポートそれぞれに優先順位をつけて、例えば複数ポートを使って充電する場合は1ポート目は最大65W、2ポート目は30W、3ポート目は18Wと言う様に順位をつけるのが一般的なのですが、この「energyhub」では全てのポートが平等です。
平等と言う事は逆に言うと、16インチMacBook Proの様に最低でも45W出力されないと使用しながら充電できない様なガジェットの場合、タイミング的に30Wしか割り当てられなければ、それはそれで大変です。
ですから必ず充電を優先したいものからこの「energyhub」に充電ケーブルを差し込んで行くと言う必要性が毎回発生しますので気を付けて下さい。
Pro Editionは出力のプログラムが可能
そしてこの「energyhub」には”Pro Edition”と言うバージョンが用意されており、このバージョンはPCを使い予め出力電圧や電流を設定する事ができるのです。
では一体ProEditionはどう言った場合に有用なのかと言いますと、予めこのポートにはどう言ったガジェトを接続して充電するかを決めている様な場合、先に接続したポートに出力電力を割り振られて充電できないと言うことを避ける為に使うと言う使い方がまずできます。
例えばポート1にはMacBook Proを必ず接続するから最大で60W(20V/3A)の出力を割り当てておき、ポート2ではiPad Proを充電するので30W(15V/2A)、ポート3はAppleWatch用なので2.5W出力があれば良いので5W(5V/1A)と言った感じに設定する事ができます。
またこれとは別に充電とは違った使い方も可能です。
例えば12Vで点灯するテープLEDを点灯させる為に、本来なら12V出力が可能なACアダプタ等を別途用意しなければいけませんが、この「energyhub」の出力を12V/3Aに固定しておけば12V仕様のテープLEDを光らせる事ができると言った具合です。
と言う様にこの「energyhub」は本来の充電以外の用途として、実験用電源的な使い方もできますので、もし興味を持たれた方は下記URLをご覧ください。00
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