ゲーミングキーと呼ばれるCherryMXやGateron MX, Kailh MXを採用した自由にカスタマイズできるキーボードは、最近はサウンド志向へと移行し、カシャカシャと言うキーが奏でるサウンドだけを耳にする事ができる様に、余分がノイズが出ないキーボードへと変化して行っています。
そのためキーを指で押した時に起こるキーボード本体から起こったり、キーを押した時に生じるサウンドがキーボード内で反射、こだまして余分な音が発生しない様に防音材や緩衝材などが加えられており、純粋にキーが奏でるサウンドだけを聞く事ができる様になっており、今回紹介する「ZOOM TKL AE」もキーの純粋なサウンドを聞く事ができるのですが、それにプラスして長時間キーボードを打ち続けても腕や指が疲れない工夫も施されています。
ノイズと完全に排除する6層静音材
最近の静音を売りにしているキーボードの多くは、音の発生源になるものを吸音材で覆う事でキーから発生する音以外をシャットアウトする事で、キーの打撃音だけを純粋に楽しむ事ができる様に設計されています。
そしてその発生源となるのが音を出すキーそのもので、キーから発生した音がキーボード内の空間で反射して外に漏れる事でキー以外のノイズを聞く事になりますので、キーボードをウレタンフォームなどで覆う事でキーから発生した音がキーボード内で反射する前に遮音してしまう様に設計されています。
またキーを打った時の振動がプリント基板に伝わり、その振動がプリント基板やケースを振動させてノイズを発生させる原因にもなっていますので、プリント基板を静音材でサンドイッチしたり、ケースの隙間をなくす事でケースの中で反射するノイズを吸収する等の工夫が施されています。
そしてそれにプラスしてこの「ZOOM TKL AE」ではキーを差し込むプリント基板をフレキシブル基板(フィルム基板)にする事で音が発生しない様にしています。
長時間打ち続けても疲労が少ない
次にこのキーボード「ZOOM TKL AE」の特徴として疲労度が少ない事が挙げられます。
と言うのもキーを装着するプリント基板をフィルム基板にした事でキーを支えるものがありません。
そこでこの「ZOOM TKL AE」ではポリカボーネード製プレートで支えており、このプレートがキーを打ち込んだ圧力によって撓む事で指へ跳ね返る衝撃を吸収する事で指や腕の疲労を低減しています。
更にポリカボーネード製プレートの下には衝撃吸収と吸音を兼ねたフォーム素材が敷かれており、このフォーム素材によっても衝撃とノイズの両方を吸収する様になっており、このキーボードを打つ感触は硬いものを叩いていると言うよりはスポンジを押しているかの様な感覚で、何時間打ち続けても腕の疲労度は少なく、ゲーキングキーボードとして活用するのも良いかもしれません。
独自にリニアタイプキー
そしてこの「ZOOM TKL AE」ではCherryMXキーやその互換キーであるGateron MXやKailh MXと言ったキーが使える他、独自設計のキーが標準装備になっていますので、標準装備のキーが自分の指にしっくりと来ないと言う場合にキーを交換すると言ったスタイルになります。
また標準キーは2種類ありどちらもリニアタイプのキーでStandardキーが押込長が3.8mm、Swiftが3.5mmと言った違いがあるだけで押込圧は63.5gとちょっと重めのキーが標準装備になっています。
そしてキーボードとしてはBluetoothにて3デバイスペアリング+USB-C接続が可能な84keyキーボードでVIA対応となっています。
また5°の傾斜をつける事ができるバックカバーはシースルーで、キーボード底面に配置されたLEDの光を透過する仕様となっており、カラーバリエーションも非常に豊富に用意されていますので、もし興味を持たれた方は下記URLをご覧ください。
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