ビデオカメラでは20年以上前にはほぼ標準装備となっていた手振れ補正も、スマートフォンに搭載されたのは2〜3年前からで、現在も全てのスマートフォンに手振れ補正が搭載されている訳ではなく、最新のiPhone12においてもiPhone12 ProといPhone12 Pro Maxにしか光学手振れ補正と言ってレンズを動かす事で手振れを補正する補正機能は搭載されていません。
そこで撮影する際に画面のブレを抑えてくれるのが、スタビライザーです。
スタビライザーの原理はヤジロベエみたいなもので、ヤジロベエを乗せた指先を左右に動かしてもヤジロベエはうまくバランスを取って指先から落ちないのと同じで、カウンターウェイトと言う、スマートフォンと釣り合うオモリでバランスを取る事で手から伝わる振動を打ち消して手振れを抑えるのがスタビライザーです。
ただ最近はアナログなカウンターウェイトを使ってバランスを取ったりするものよりも、加速度センサーとスティッピングモーターを使い、センサーで検出した動きからスマートフォンの揺れを予測してモーターを動かしブレをなくす他、モーターを搭載した事でそのモーターを動かす事でスマートフォンの向きを電動で変える事のできる雲台の機能を併せ持ったジンバルの両方の機能を持ったものが殆どです。
そんなジンバルとスタビライザー両方の機能を持った「ATOM 2」を今回はご紹介致します。
500mLペットボトルサイズ
さて、この「ATOM 2」の最大の特徴は今までのスマートフォン用ジンバルでは考えられないくらいのコンパクトさです。
「ATOM 2」にはパン、チルト、ロールと3軸どの方向にも制御できる性能を持っていながら折り畳んだ時の縦横サイズは164mm×59mmと500mLのペットボトルとほぼ変わりませんので、ペットボトルが入るサイズのバッグであればバックの片隅に差し込んで持ち歩く事ができ、いつでも何処でも手振れのない映像を撮影できると言う事に繋がります。
従来のものはどうしてもモーターの性能で大型化したスマートフォンをモーターで制御しようと思えば大きなモーターを内蔵しなければスマートフォンの姿勢をうまくコントロールできなかったり、構造上カウンターウエイトを持たなければならず必然的に大型化せざる得なかったのですが、この「ATOM 2」においてはモーターの高性能化もあってか従来のものとは比較にならないくらい小さく収納する事ができる様になっています。
オートセットアップ機能で素早く撮影
次に「ATOM 2」の特徴としてスマートフォンのセットにおいて自動化できる部分が自動化する事で撮影を開始するまでの時間短縮が図られている事が挙げられます。
通常折り畳み式のジンバルの場合、アームを伸ばして固定して、スマートフォンをセットしてジンバルの電源を入れた後にスマートフォンで専用アプリを立ち上げて、Bluetoothでジンバルとペアリングを確立させてから始めて撮影を開始する事ができますので、咄嗟に何か撮影したいと言う時に出遅れる事が良くあります。
一方この「ATOM 2」は折り畳まれたアームを少し起こせば自動で展開(伸びて)固定され、この時点で「ATOM 2」の電源はONになっています。
そしてスマートフォンもホルダーに挟むだけで良く、バランスの調整などは一切不要です。そしてスマートフォンで専用アプリを起動しますが起動すれば「ATOM 2」は既に電源が入っていますのですぐにペアリングが確立され即撮影を開始できますので、撮影を開始するまでのタイムラグが非常に短く、決定的瞬間を取り逃がす確率を下げる事ができます。
そして「ATOM 2」の動作スペックですが、パン(左右)方向の可動範囲は348°(-174°〜+174°)、チルト(上下)方向は200°(0°〜+200°)、ロール(回転)方向は290°(-145°〜+145°)となっており、画角の固定やオートトラッキング、ボタン1つでスマートフォンの縦横の位置変更ができるなど、多くのスマートフォン用ジンバルが備えている機能はほぼ網羅されており、最大連続稼働時間は6時間です。
またハンドルが伸縮する様になっている他、ハンドル部分を展開して三脚の様に使う事もできる様になっていますので、自撮りすると言った際にも便利です。
エフェクト機能が多彩
またこの「ATOM 2」には他のジンバル用アプリには見られないエフェクト機能がたくさん備わっています。
例えば美白機能であったりスタンプ機能であったりと多彩です。
通常ジンバルで撮影するのは良いのですが、撮影する機能しかなく、エフェクトをかえたいと言う時は別なアプリを利用しなければいけません。
時にはそうした方が元々の映像には何の加工も施されていないので後から様々な加工が行えるのですが、アプリ初心者だとそう言ったアプリを使えないと言う事もありますので、撮影用ジンバルのアプリにそう言ったエフェクト機能があると最終的な映像のイメージを確認しつつ撮影できますし、加工の手間を減らす事ができますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご確認ください。
この記事へのコメントはありません。