カメラの原理の歴史は意外と古く、紀元前には発見されていた壁に空いた小さな穴から差し込んだ光が反対側の壁に屋外の景色を投影すると言う原理を利用しており、19世紀に入ってから光を当てると固まるインクと言うか物質が発見された事でカメラが誕生し、最初に生まれたカメラはこの小さな穴を通して入射して来た光によって感光剤を感光させるピンホールカメラになります。
そんなピンホールカメラをDIYで作る事で、写真の撮影原理から物作りまで学べるピンホールカメラキット「Jollylook Pinhole」をご紹介致します。
65のパーツしかなく、かかっても3時間で完成できるキット
今回紹介するピンホールカメラキット「Jollylook Pinhole」は、金属パーツ以外は木と紙が使われており、木も紙のパーツも全てレーザー加工機によってプレカットされた状態で詰められて送られて来ますので、こちらは送られて来たキットをドライバーやピンセット、時にはラジオペンチなどを使って組み立てて行くキットで、指示書通りに順番に組み立てて行けばプラモデルと作業的には同じですし、IKEAの家具を組立てられる方なら誰もが失敗せず組み立てる事がキットになっています。
またお子さんが夏休みの宿題でこのピンホールカメラを組み立てて出品すると言うのであれば、本体はベニア板ですのでマジックを使って自分の好きな様に色を塗ったりイラストを描いたりと言う事もできますので、物作りが苦手なお子さんでも、塗るだけなら簡単なので楽しく親子で組み立てる事もできます。
撮影は本格的
また「Jollylook Pinhole」はピンホールレンズながら蛇腹を伸ばす事で焦点距離を長くし、50mmから最大110mmまでズーム撮影が可能ですし、蛇腹の先端パーツにファインダーがあり、確かに伸ばした蛇腹を覗き込めば被写体がズームされている事に気付くので、このあたりのギミックはよく考え抜かれています。
しかも簡易的なピンホールカメラではなく、レプリカ版と呼んで良いくらい精巧に作られたキットで、ピンホールカメラはシャッタースピードや露出は”露光表”と言う円形のツールを使って昔は露出やシャッタースピードを割り出していたのですが、この「Jollylook Pinhole」ではその日、その場所の天気にアイコンに目盛を合わせる事で露出をすぐにセットできる機械式の露出計算機を備えるなど、扱いは非常に簡単になっており、ピンホールカメラと言えど、初心者でも最初から割としっかりとした写真を撮影する事が可能なので、ピンホールカメラでの撮影の経験がない方でも2〜3回撮影すれば撮影できる様にはなります。
チェキフィルムの採用でより手軽に撮影
次にこの「Jollylook Pinhole」の魅力的な所はフィルムではなくチェキ用フィルムを採用している事です。
フィルムですと現像そして露光と言う作業が必要になって来ますので、自分で行うのは暗室も用意しなくてはいけませんし道具も揃えなくてはいけませんが、チェキ用フィルムならすぐに撮影した写真を確認する事ができますし、何より手軽に撮影する事ができますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/jollylook/jollylook-pinhole-the-instant-film-camera-diy-kit
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