時刻を知る為のガジェットである時計は非常にユニークなガジェットで、どうやれば時刻を正確に素早く読み取れるのか?と言う事を考えた時計や、いかに正確に時を刻む事ができるのか?と言う事を考えた時計、また逆に時刻を読むのはちょっと難解だけど、見ていて面白いと言った様な仕掛時計、からくり時計と言うジャンルの時計があったりと、時計と言うのは時刻を知る道具でありながらそこにファッション性であるとか、遊び心と言ったものを入れる事ができる非常に特殊な工業製品でもあります。
そして今回紹介する「Cylindrex Automatic」も非常に変わった時刻を読むのが慣れるまでは難読な時計なのですが、見れば見るほど味のある腕時計でもありますし、面白いギミックも持っています。
立体的に動く針、どう時刻を読む
一部の特殊な時計を覗いて時刻を指す針と言うのは盤面をクルッっと一周、360°回転して時刻を指し示しますが、この「Cylindrex Automatic」の針はスクロールすると言うか、円筒形になった文字盤の上を上から下へと移動するだけでなく針は何と4本もあり、実質的に見えているのは1本なのですが、その針が指し示している数字、目盛の位置が現在時刻となります。
つまり、回転する様に見えている文字盤は実際には回転せず、普通の時計と同じ様に針が動き時刻を指し示し、時刻を表す数字と数字の間に刻まれた目盛は1目盛あたり10分である事を意味しており、10分単位の大まかな時刻しか知る事は出来ませんが、ギミックとしては非常に面白い腕時計です。
またムーブメントには自動巻きのミヨタの6T15が使われています。
バラフライ式シリコンストラップ
次にこの腕時計「Cylindrex Automatic」では時計だけではなくベルトもちょっと変わっており、従来では見た事がないバラフライ方式と言う方式のベルトになっています。
このバタフライ方式と同じ様にベルトが左右に分かれないベルトのタイプでは、プッシュ式、2つ折れ式、3つ折れプッシュ式、両開き式、2重ロック式と非常にたくさんの方式があるのですが、このバタフライ方式はプッシュ式に近く、プッシュ式が左右どちらかの嵌合で留め具を折り畳むのに対してこのバタフライ式では左右のベルトを繋いでいる金属の金具が左右同じ様に折り畳まれロックされる様になっています。
これによってベルトを止める際の腕の圧迫が少ないのと、ベルトが開こう、外れようとすると金具を腕の方へと押しつける形になっていますので、ロック機構がいらず、ツメで金具を引っかけて起こしたりと言う事がないので、ツメを傷めずに済む様にも考えられています。
文字盤は1つじゃなかった
そしてこの「Cylindrex Automatic」には実は側面に普通の文字盤も設けられており、こちらも連動して針が動きちゃんとした時計として働く様になっており、時刻を読む事ができます。
そのため、左腕に時計をした時は普通に時刻を読む事ができますが、右腕にした時は文字盤が指先の方を向いていて手首を返さないと読めないと言う、ダブル文字盤になっていますので、カラーラインアップを含めて詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/angles/the-cylindrex-automatic-angles-watches
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